連載・トピックス / 不動産投資

だから大家はやめられない!

覚えておきたい「大家の心得」(10)

「女性に選ばれる物件」にできれば可能性は大きく広がる

2016/06/04 林 浩一

大家さん自身がちょっと意識を変えるだけで、これまで気づかなかった物件の魅力を引き出せることがあります。そのための方法のひとつが「女性に選ばれる物件」を目指すことです。では、そのためにはどうしたらいいのでしょうか。今回は「女性に選ばれる物件」にするためのふたつのポイントについてご説明します。

できるだけお金をかけずに物件をREBORNさせる方法とは?

 中古のアパート物件に手を加え、魅力的な物件にREBORNさせるには、どんな方法があるでしょうか?

 リフォーム業者に頼んで、見積りを出してもらう? いえいえ、「お金を出して、専門家にまかせる」という選択は、いったん除いて考えてみましょう。業者も商売ですから、「ここを直しましょう」、「ここをきれいにすると素敵なお部屋になりますよ」という具合にあれこれと提案してきて、リフォームにかかるお金はどんどん上がってしまいます。

 そうではなくて、大家さん自身がちょっとした工夫をするだけで、これまで気づかなかった、物件の潜在的な魅力を引き出せるのです。そのひとつの方法が「女性に選ばれる物件」にすることだと私は考えています。

男性にしか選ばれない物件は魅力が薄い

 一例として、先日、私が内見した物件の話をしましょう。その物件は駅から徒歩5分以内にあって、ワンフロアにワンルームが5部屋ほどある中規模のアパートでした。

 立地からすると、けっこう魅力的な物件でしたが、行ってみると建物全体の雰囲気が暗いのです。エントランスにゴミが落ちていたり、数カ月前に入れられたであろう煤(すす)けたチラシがポストからはみ出ていたり。さらに、各部屋のドアには「ピンポーン」という音が鳴るだけのドアチャイムしかありません。

 仲介業者さんに聞いてみると、案の定、入居者はすべて独身男性とのことでした。男性にしか選んでもらえない物件は空室リスクが高く、必ずしも魅力的な物件とはいえません。

女性に選ばれるためのふたつのポイント

 では、女性にも選ばれる物件にするには、どうすればいいのでしょうか? そのためには、最低でもふたつのことに気をつけるべきです。

 まず第一は、清潔感です。エントランスにゴミが落ちているなんて、言語道断。掃除をマメにやるだけでなく、壁紙などの内装をきれいなものにしたり、照明を入れて明るい雰囲気をつくることが重要です。

 ふたつ目に気をつけなければいけないのは、安全面です。音が鳴るだけのドアチャイムの部屋は、男性なら気にしないかもしれませんが、女性にとっては怖いものです。映像と音声の出るモニターフォンくらいは取りつけたいところ。また、エントランスや廊下、階段などに防犯カメラを取りつけるのも有効です。

 これくらいの改善なら、それほど多額のお金はかかりません。家賃1カ月分くらいの費用で十分、まかなえるはずです。

 工事をしてオートロックにするという選択もあり得ますが、建物の構造上、オートロックがついていても、裏に回れば柵を乗り越えるだけで建物に入れてしまう物件もあります。ですから、ただお金をかけて設備をつければいいというわけでもありません。

 大切なのは、大家さんが「女性にも選んでもらう」ことをしっかりと意識することです。そして、女性目線で自分の物件を管理・維持していく努力をすることが、物件の魅力を高めることにつながるはずです。

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