連載・トピックス / 不動産投資

だから大家はやめられない!

覚えておきたい「大家の心得」(17)

「顔が見えない大家さん」にも”見えない気配り”が必要です

2016/07/23 林 浩一

年に3回、私は賃貸アパートの草刈りをします。除草剤を使えば楽ですし、敷地をコンクリートで埋めてしまえば、そもそも草刈りの心配をしなくてもすむのですが、私はそうしないと決めました。大家さん仲間のなかには、「なぜわざわざ?」と思う人もいるようです。では、なぜ私は自分で草刈りをするのか、今回はその理由をお話しします。

年に3回やってくる「草刈り」の季節

 関東でもそろそろ梅雨があけて、草刈りの季節がやってきそうです。

 春先の5月と梅雨明けの7~8月、そして夏の終わりの9月と、私は年に3回、自分の賃貸アパートの草刈りをします。

 試行錯誤の末、草刈り機は円形の刃が回転するタイプの2サイクルエンジンのものを4機、使っています。以前、充電して使うものを使っていたこともありましたが、音が静かだというメリットがありながら、パワー不足と短時間で充電が切れるというデメリットがありました。

 4機もあるのは、まわしっぱなしにしているとエンジンが熱くなって、休み休みしか作業ができないからです。土日を避けて平日の午後、入居者さんたちに「いついつ草刈りをしますよ」と前もって告知して作業を始めますが、なるべくイッキにやって短時間で終わらせたいのです。その結果、1時間くらいで軽トラックいっぱいの草がたまります。

  以前、Facebookにそのときの写真と記事をアップしたとき、大家さん仲間から「除草剤をまいていないのですか?」と驚かれたことがありました。

 確かに最近では、「環境にやさしい除草剤」といったものが発売されているようですが、まけば草が枯れるのですから、人体にまったく影響がないとはいえないはずです。

  赤ちゃんや小さいお子さんがいる入居者さんのなかには、そういうことを気にする人もいるはずだと思って除草剤は使っていないのです。近隣の住んでいる人たちのなかにも敏感な人がいて、クレームがつくことがあるという話を聞いたことがあります。

入居者さんに、四季の移り変わりを感じてほしい

 大家さんのなかには、こうした面倒を避けるため、屋外の敷地のほとんどをコンクリートで埋めてしまう人も多いといいます。植栽をするときは、木のまわりのちょっとしたスペースだけ土を残しておくわけです。

 もちろん、私もそうすることを考えてみましたが、自分さえ手間を惜しまなければすむだろうと判断して、やめました。

 年に3回の草刈りは、確かに楽な作業ではありませんが、私は入居者さんに四季の移り変わりを感じてもらえる住環境を提供したいと考えています。そのために植栽にも40~50万円くらいの費用をかけたくらい。コンクリートで地面を埋めてしまえば、せっかくの植栽も雰囲気が台無しになってしまいます。

大家さんにとって大事な仕事とは?

 私は常日頃から「顔の見える大家さん」として入居者さんと接していますが、大家さんのなかには人と接するのが苦手というか、好きではないという人もいるかもしれません。では、そういう人は大家さんに向いていないかというと、私はそうではないと思います。入居者さんのなかには、大家さんとのコミュニケーションを煩わしく思う、ドライな人もいるでしょうからね。

 ただし、顔は見せなくても、「入居者さんに快適な住空間を提供する」ということは、大家さんの大事な仕事です。たとえば、玄関やエントランスを清潔に保つために掃除を欠かさないとか、共有スペースの電灯の電球が切れかかっていたらすぐに換えるとか、伸びてきた草を刈るとか。

 ちなみに私は、時間が許せば車で自分の物件をまわって、切れそうな電球は切れる前に換えることにしています。管理会社も見てくれてはいますが、年中、チェックしてくれるわけではありませんので、見回りが日課になっていきました。「顔の見えない大家さん」でも、そういう気配りができれば、立派にやっていけると思うのです。

編集部よりお知らせ

★★★林浩一さんの著書が大好評発売中!★★★
民泊・外国人入居・空き家・築古物件等で幅広く活用できる!
幸せ賃貸のレシピがここにある! 定期借家契約のバイブル

「賃貸の新しい夜明け」
著者:林浩一・沖野元
発売:週刊住宅新聞社
定価:本体1,500円+税

★★★詳しくはこちらで!★★★
https://www.amazon.co.jp/dp/478485620X/

<< 前の記事 次の記事 >>

講師に感想や読みたい記事のリクエストを伝えよう

注目の講師

住まいの大学 書籍のご案内
HOME4U