連載・トピックス / 不動産投資

だから大家はやめられない!

「不動産会社に頼るだけ」でいいんですか?

お金をかけずにできる! 大家さんが自分で入居者を見つける3つの方法

2017/03/09 林 浩一

部屋を探す人に部屋を紹介して、希望の物件とマッチングするのが不動産仲介会社の仕事です。入居者さん探しは不動産会社にすべておまかせという大家さんが圧倒的に多いのではないでしょうか。でも、ちょっとした行動を起こせば、大家さんが自分で入居者さんを探すことができます。今回は、不動産会社に依頼する以外に、私が実践してきた自分で入居者さんを見つける方法をお伝えします。

大家さんが自分で入居者を見つけるには?

「大家といえば親も同然、店子といえば子も同然」ということわざがありますが、いまでは大家と入居者さんが直接やりとりをすることはほとんどなくなってしまいました

部屋探しをする人は不動産会社にコンタクトを取りますし、大家さんも不動産会社に入居者探し(客付け)を依頼するのが普通です。自分で入居者さんを見つけようと考えたことのある大家さんは、あまりいないのではないでしょうか

 

これまでにもお話ししたように、6年前に私が父から引き継いだ物件は「最寄り駅からバスで15分(徒歩40分)」「築25年以上」という「バス便立地の築古物件」です。不動産会社が客付けしてくれるのを漫然と待っているだけでは、なかなか入居者さんが見つからないことはわかっていました。

 

そこで自ら不動産会社に営業活動をしたのは以前の記事でお話しした通りです。地元の不動産会社200社を一軒一軒訪問して、自分の物件のマイソク(間取り図・設備などをまとめた物件資料)を配布したり、懇意になった不動産会社の店頭には、マイソクを貼り付けたA型看板を置かせてもらったりしたのです。

 

こうした不動産会社への営業活動と同時に取り組んだのが、自分で入居者さんを見つけるための活動です

具体的には、不動産会社にお願いする以外の方法で、自分の物件をアピールして、部屋探しをしている人に見つけてもらおうと考えたのです。

今回は、そのために私が取り組んだ3つの方法についてご紹介しましょう。

 

(参考記事)

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不動産会社に営業をかけて、バス便立地の築古物件でも優先的に客付けしてもらう3つの方法

http://sumai-u.com/?p=8118

 

<方法1>地元の商店街にもマイソクを置いてもらう

繰り返しになりますが、私の物件は「バス便立地で築古」という非優良物件でしたが、強みとなる点がひとつありました。それは「私の地元にある」ということです。

 

私は神奈川県横浜市青葉区に生まれ育ち、いまも子ども時代と同じ町に住んでいます。同じ町内に、小中学校時代からの友人・知人が数多く暮らしています。そうした地元の友人・知人のなかには、実家の商店を継いで2代目・3代目店主を務めている人も少なくありません。

つまり、地元の商店街には、私の友人・知人に関わりがあるお店がたくさんあるし、私自身、お客として日々利用しているお店も多いのです。

 

私は、こうした地元のネットワークをフルに活用しようと考えました。そして考えたのが、知り合いの店に、自分の物件のマイソクを置いてもらうこと。入居者を広く一般から募るには、まず私の物件を広く知ってもらわなければなりません。そのためには、物件情報と一般の人との接点が多いほどいいわけです。

 

まず、市販の透明アクリル製カタログスタンド(駅前の旅行代理店などで見られる、A4サイズのパンフレットが差し込めるスタンド)を複数個購入しました(1個1000円前後でした)。そして、そのスタンドに私の物件のマイソクをセットし、地元のカフェ、生花店、寿司店、ガソリンスタンド、居酒屋、美容室、陶芸教室などに置いてもらったのです。

どの店も、私が行きつけにしていたり、同級生が店主を務めていたりする、気心の知れたお店です。

 

もちろん、普通に考えたらカフェや居酒屋、陶芸教室などにアパートの物件情報が置いてあることはまずありません。私自身、それらのお店にマイソクを置くことでどんな反響があるのか、まったく予想できませんでした。

ところが、そのうち、「チラシを見たんですが…」という問い合わせがいつくか寄せられるようになり、ついには、陶芸教室に置かせてもらったマイソクがきっかけとなって、1組の入居者さんと賃貸契約を結ぶことになったのです。

 

<方法2>自作の板看板を知人の所有地に設置する

地元の商店街にマイソクを置いてもらえば、大家さん自身で部屋探しをしている人と直接コンタクトを取ることができます。つまり、不動産会社に客付けを依頼する以外にも、大家さん自身で入居者さんを探す方法はあるということです。

 

そこで、次に私が考えた方法は、自作の板看板をつくり、人目につきやすい場所に設置することでした。板看板には、ラミネート加工したマイソクを貼り付け、道行く人にも私の物件に興味を持ってもらえるようにしました。

以前の記事不動産会社の店頭にA型看板を設置させてもらったことはお話ししましたが、これを応用して、1枚板の看板で展開しようと考えたのです。

 

とはいえ、他人の土地に勝手に看板を立てることはできません。土地の所有者に板看板設置の許可を取るには、その土地の所有者がいったい誰なのか、あらかじめ知っておく必要があります。ここでも、地元のネットワークが役立ちました

知人が所有する空き地に設置させてもらったほか、知り合いのつてをたどって、川沿いのサイクリングコースや遊歩道、幹線道路などからよく見える場所に板看板を設置することができました。

 

残念ながら実際に入居が決まるまでには至りませんでしたが、看板を見たという人から物件に対する問い合わせを何件もいただいており、実際に内見に訪れた方もいらっしゃいます。板看板の設置は、十分に有効な営業手段であると実感しました。

 

<方法3>YouTubeに物件の紹介動画をアップロードする

3つ目にご紹介する方法は、これまでに紹介したふたつの方法よりも、物件情報を広く拡散することができる方法です。それは、物件をアピールする紹介動画をYouTubeにアップロードする方法です。

 

動画といっても、スマートフォンを使って自分で撮影したもので、長さは4〜5分間程度です。スマートフォンを自分の目の高さに構え、アパートに帰ってくる入居者さんの目線で、外観〜建物周りの植栽〜エントランス〜内廊下〜階段〜各室玄関ドアという順に撮影していきました。

 

せっかくの動画ですから、BGMも入れました。音がないとつまらないですし、見ている人が途中で飽きてしまうかもしれないからです。著作権フリーの音楽をダウンロードして使用したので、費用はかかっていません。なお、YouTubeへの動画アップロードは、誰でも簡単に無料で行なうことができます。詳しくはYouTubeのヘルプページをご覧ください。

 

(参考記事)

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インターネットで自分の物件をアピールして、内見申し込みを倍増させる3つの方法

http://sumai-u.com/?p=8266

 

さて、私が撮影し、アップロードしたYouTube動画は、営業ツールとして役立ってくれました。この動画を目にした方が、私の物件に入居してくれることになったのです。

そのご家族(仮にAさんとしておきましょう)は当時、大阪で暮らしていましたが、出身地の横浜に戻ってくることになり、住環境のよい賃貸物件を探していたそうです。そのとき、ネットを検索していて見つけたのが、私の物件の動画でした。

私の物件をとても気に入ってくれたAさんは、一度はご家族で、もう一度はご両親を連れて、はるばる大阪から内見に来てくれました。そして、入居が決まり、以来6年間、Aさんご一家はいまも私の物件に住んでくれています

 

(参考記事)

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物件の魅力を最大限に伝えるYouTubeとFacebookの活用法

http://sumai-u.com/?p=6167

 

ちなみに、物件の動画はYouTubeにアップするだけでなく、不動産会社の営業マンに物件を紹介するときにも便利です。スマホに動画を入れておけば、興味を持ってくれた営業マンに、その場で見せることができます。強力な営業ツールのひとつとして、多くの大家さんにおすすめしたいところです。

また、若い大家さんのなかには、手づくりのチラシをポスティングしたり、街の掲示板に貼り出したりしている人もいます。

また、自分の物件のブログを立ち上げたり、「ジモティ」や「ミクシィ」といった掲示板サイトやコミュニティサイトを利用したりして入居者さんを見つけている人もいますので参考にされてはいかがでしょうか。

 

(参考記事)

先輩投資家たちに学ぶ、空き家投資のボロ物件に客付けする方法

http://sumai-u.com/?p=6311

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