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知っておきたい!

マンションのモデルルーム見学で、賃貸オーナーが勉強できる2つのこと

2019/10/01 住まいの大学

文/住まいの大学編集部

画像/123RF

マンション情報サイト「住まいサーフィン」を運営するスタイルアクト株式会社が、「資産性の保たれやすいマンションがわかる 首都圏エリア別『沖式儲かる確率上位マンションランキング』2019年8月版」を公表しています。


「資産性を重視したマンション選びの支援を目的に、首都圏のマンションを『沖式儲かる確率』の高い順にランキング化し、毎月発表している」というものです。なお、沖式の沖とは、同社の社長さんの名前です。


そこで、今回の8月版なのですが…、なんと、儲かる確率が99%という目玉物件が2つも出てきています。


ひとつは、東京港区南青山7丁目の「常盤松ハウス」です。表参道駅徒歩11分。売主は丸紅(株)。


もうひとつは、東京都中央区月島の「パークホームズ月島二丁目」です。月島駅徒歩3分。売主は三井不動産レジデンシャル(株)。


なお、「儲かる」とはいっても、これはあくまでキャッチフレーズです。「過去から現在までの市場情報により算出した統計情報で、将来の収益を保証するものではございません」と、スタイルアクトさん自身が断り書きを添えています。当ランキングは、同社独自の計算をもとに、当該マンションにおける資産性の保たれやすさを確率で予想するものにすぎません。


ですが…、それにしても99%とは。すごい数字です。


ちなみに、ひと月前の7月版をひもとくと、最高は90%です。2物件ありました。6月版は87%で1物件。5月版は91%で1物件となっています。


それらに比べても、上記8月版の2物件ははるかに資産性が高く、「買えばほぼ値上がりが期待できますよ」の旨、スタイルアクトさんは、社名にかけてのお墨付きを与えているようです。


近ごろは、マンションに資産性を求める人がとても増えてきています。マンションを買って少しの間住み、早めに売り、なおかつ売った際には売却益を得たいといった貪欲な(?)ニーズもある一方、人生におけるさまざまな変化にそなえたリスクヘッジのため、マンションの資産性に注目する人もいます。


失職、離婚、病気、事故等によるケガ、ご自身の高齢化…ライフテージが大きく変わり、自宅マンションを手放さざるを得なくなった場合でも、それが少しでも高く売れれば大きなピンチとはならずに済む、といった考え方です。


ところで、そんないまどきの「マンション」ですが、皆さんは新築マンションのモデルルームを見学されたご経験はおありでしょうか?


「賃貸オーナーさんは、新築分譲マンションのモデルルームをときどき見学しておくのがよい」と、アドバイスされる方がいらっしゃいます。2つの大事なことがわかるからです。


そのひとつは「品質の差」です。戸建て賃貸を除けば、賃貸住宅も分譲マンションも同様に集合住宅です。ですが、ほとんどの賃貸住宅は、品質の面では分譲マンションに敵いません。


従って、モデルルームを見に行けば、グレードが段違いの床材、キッチン、窓、ドア、バスルーム等々、ご自身の賃貸物件との違い、いわば落差をいくつも目にすることになるでしょう。


ですが、それを「あたりまえのこと」と、済ましてしまってはいけません。なぜなら、私達の賃貸住宅の顧客のうち何割かは、そうした分譲マンションの部屋の中で育ってくる人達ということになるからです。


「こんな環境で育った人に、私の物件が提供してあげられているものは何だろう?彼らは何を不満に感じているだろう?」


「物理的なギャップを埋めてやることはできなくとも、何かソフト面で工夫できることがあるのではないか?」


そんな視点から、賃貸経営の戦略がひらけていくという意見です。


さらには、具体的な「ヒント」です。


多額の投資を回収するため、マンション販売会社はどこも必死です。ですので、品質・材質といった賃貸住宅が真似をできない部分だけではありません。すぐに真似できる小さな工夫やアイデアも、分譲マンションのモデルルームではたびたび目にすることができます。


中でも注目したいのは収納です。デッドスペースを上手に利用したアイデアあふれる事例など、「なるほど、たしかにこれがあると便利だ」「ウチの物件でも次のリフォームですぐに真似できる」と、いったものが見つかることも多いでしょう。


と、ここまで書いておいて…と、いうことになるのですが、じゃあどのマンションのモデルルームも、誰でも気軽に訪問できるのか?と、いえば、実際そうスムースではありません。


どのモデルルームも、買う気の無い人に押し寄せてもらいたくないため、訪問を予約制にするなど、若干敷居が高いところも多いのが現状です。


それでも、中には散歩ついでのフラリとお立ち寄りも歓迎というところもありますので、それを確認するためには、一旦チラシやウェブサイトなどに掲げられているフリーダイヤルに電話をかけて、様子を尋ねてみるのがよいでしょう。


現地では、購入検討者を装うよりも、「実は私は賃貸住宅のオーナー。勉強のため、ぜひ拝見させてほしい」の旨、正直に告げられる方をおすすめします。


その方が、何といっても気持ちが楽ですし、アンケートの記入や連絡先の登録をしつこく求められることへの対策にもなるからです。


「マンションを買う予定はないと初めに言ったんだけれど、オーナーと名乗ったら資産家と見てくれたのか、ものすごく親切丁寧に応対してくれたよ」


…そんな例も、もちろん中にはありますが(笑)


(文/朝倉継道 画像/123RF)

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