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知っておきたい!

入居者さんに入居者募集を「邪魔」されないために、気遣うべきこと!

2019/10/12 住まいの大学

文/住まいの大学編集部

画像/123RF

入居者さんが、ほかの入居者の募集を邪魔する…! どういうことでしょうか?


実はこれ、とてもよくあることです。しかも、怖いことにオーナーはその事実にまったく気がついていなかったりもします。


具体的には、


・いま現在物件に住まれている入居者さんの行動やその結果によって
・内見に来られた方が「この物件には住みたくない」と、入居を避けてしまう
のです。こんな例が代表的です。


・ゴミ置場が無秩序。荒れている
・駐輪場が無秩序。荒れている
・郵便受け付近にチラシが散らばっている
・入居者の私物が部屋の外に置かれている


以上は、本当によく見られる「四大事象」です。内見者の多くがこうした物件への入居はなるべく避けようとするはずです。さらにエスカレートすると、こんな風景も見られるようになります。


・廊下などの共用部分に、ゴミや、タバコの灰、吸殻が落ちている


これを見て、その物件に好んで住もうとする人はまずいません。住む人がいるとすれば、それは、自らも共用部分にゴミやタバコを捨てたい欲求をもつ、きわめてだらしない人のみです。なお、エスカレートした状態は、先に四大事象が見られたのち起こることが大半です。だらしない入居者は、だらしない環境に甘えることで、さらにだらしなくなっていくのです。


ですので、エスカレートが起こらないうちに、まずは四大事象を発生させないこと、もしくは解消させることが肝心です。そのために、オーナーさんが実践している工夫をいくつか紹介しましょう。


1.ゴミ置場の荒れ対策

まず、高い効果は望めるものの、オーナーさんに時間や体力が必要な事例です。ゴミ収集日、オーナーさんが実際に物件に出向くのです。ゴミ出しに出てくる入居者さんと顔を合わせながら、挨拶を交わし、ゴミをまとめて収集車に渡し、最後はきれいに掃除をして帰ります。こうした努力に入居者さんが応えてくれるようになったことで、ゴミ置き場の荒れが一掃された例もあります。


もうひとつは、ゴミ置場への防犯カメラの設置です。設置とともに、文書や掲示等で、入居者へももちろんその旨をアピールします。コスト対策のため、本物ではなくダミーカメラを使われるオーナーさんもいらっしゃいます。


2. 駐輪場の荒れ対策

駐輪場の地面に、1台分ごとのラインを引くだけで、自転車が整然と並べられるようになったという例はよく聞かれます。併せて、部屋番号を記しておくケースもあります。入居者さん同士が秩序を保つ手助けをオーナー側が提供するといったかたちです。


駐輪場でよく起こるゴミのポイ捨て対策については、やはりゴミ置き場同様、オーナーが掃除をしている姿を上手にアピールする、監視カメラを導入するといった方法があります。


3.郵便受け付近の荒れ対策

不要なチラシを捨てる回収箱を用意するのが定番ですが、こまめに回収せずにいると中身が溢れたり、あるいはチラシ以外のゴミを捨てられたり、最悪の場合は放火のターゲットにされたりと、かえって悩みが増すこともあります。


そうならないためには、「回収を頻繁に行う」、「チラシ専用であることを明示する」、「監視カメラの設置と併せてそれらを行う」といった工夫が必要となることも多いでしょう。


ペットボトルや空き缶などを捨てられないよう、投入口が狭い造りとなったチラシ専用の回収ボックスを用意するオーナーさんもいらっしゃいます。多くはステンレス製など立派なものです。管理の本気度も示せます。


4.入居者さんの私物対策

入居者さんの私物が部屋の外に置かれていると、内見に来られる方は大抵イメージを悪くします。公私の区別がつかない住人の存在を感じ取る結果となるからです。


もっとも多いのが傘です。玄関ドアの取っ手に引っ掛けたり、部屋の前のフェンスに並べたり…。しかも、そのように室外に放置される傘の多くが、見栄えの悪いビニール傘であることも悩みの種です。あるオーナーさんは、ドアの内側に取り付けるマグネット式の傘立てを各部屋に配布しました。そのうえで、傘の外置きを禁止としました。


さらには、植木や植木鉢、ファミリー向けの物件などでは子どものおもちゃや乗り物、ボールなども、よく見られる共用部分への放置物です。上記のオーナーさんに倣えば、これらも放置禁止とした上で、おしゃれなタイプの物置や植木用の棚をオーナーさん権限で共用部分に用意したり、居室のテラスに置いてあげたりといった、粋な対策もありそうです。


以上、「入居者さんが入居者募集の邪魔をする」という、オーナーにとって怖い結果につながる四大事象への対策をいくつか挙げてみました。なお、いずれの対策にしても、これら以前に心得るべき大切な基本があります。


それは、物件がキレイであることです。


たとえ古い物件であっても、清掃はマメに行い、キレイをしっかりと保つことです。ちなみに、キレイには意味が2つあります。「ビューティフル」なことと「クリーン」なことです。


古い物件は残念ながらビューティフルではありません。ですが、クリーンであることを失ってはならないのです。クリーンであることを失うと、クリーンに生活したい人はそこを出ていきます。代わりにクリーンでない人が集まってきます。


四大事象の予防も、解消も、決め手はここにあるわけです。


(文/朝倉継道 画像/123RF)



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