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地鎮祭ってなに?

地鎮祭の流れと必要なもの

2019/09/28 横山せつこ

文/横山 せつこ

三谷幸喜監督の新しい映画が公開されるようです。それを機に、三谷幸喜監督の今までの作品をおさらいしてみました。映画「みんなのいえ」を知っていますか?
「ある夫婦が新進気鋭のデザイナーに家の設計を任せます。工事は妻の父親である昔気質な大工に任せたことから、デザイナーと大工の主張がぶつかりトンチンカンなお家になってしまう」というユーモア溢れるストーリーです。
この映画を見ると、土地から家が建つまでの一連の流れを見ることができます。なかでも地鎮祭をする場面がとても印象的でした。

地鎮祭の意味とは?

地鎮祭とは、住宅の新築工事の着工前に、土地の神様(氏神)に挨拶をすることです。神様に土地を使わせていただくことの許しを得て、工事の安全を祈るのです。地鎮祭を行うには、神様が降りてくるための場所を作ったり、神主さんに来ていただいたり、必要な祭具もあります。まずは地鎮祭について建築会社にどのような形式で行うかを相談しましょう。

地鎮祭で施主が用意するものは?

地鎮祭では、土地の四方に長い青竹をたてます。青竹に注連縄を巡らせて祭場となります。これは神域と現世を隔てる結界の役割を担うそうです。この中には、神籬(ひもろぎ)という神様が降臨するための依り代をまつります。さらに祭場には円錐状に土でもった「盛砂」を作ります。「盛砂」は土地全体をあらわしており、これは地鎮祭の儀式中に使うことになります。

ほかには鎌、鍬、鋤が地鎮祭の儀式の中で使われるものです。これらの祭具は基本的に、建築会社や神主さんが用意してくれます。

ただし、お供えもの(食べ物など)は、施主が用意することが多いかもしれません。(その土地によっても用意するものは異なる場合があるので心配な場合は神主さんに聞いて見ると良いでしょう。)
一般的なお供えものは7点必要になります。洗って乾かした一合の洗米、のし紙をつけた一升の清酒、海の幸(尾頭つきの鯛などのお魚、昆布などの乾物)、山の幸(果物)、野の幸(地面の上にできる野菜と地面の下にできる野菜の二種類)、一合の塩、一合の水。これらは神様へお供えした後、自分たちも食べることができます。そして神主さんへお礼としてお渡しする「ご祝儀」もお忘れなく!ご祝儀の相場は3万円〜5万円です。

地鎮祭の儀式の流れは?

一般的な儀式はどのように行われるのでしょうか?
まず神主が参列者の方を祓い清めたあと、神様を祭壇に招き神様にお供えものをささげます。その後、神主は祝詞を唱えて、建設現場の四隅に「米・塩・酒」をまくのです。
次は、刈初(かりぞめ)の儀、鍬入れの儀、鋤初めの儀を行います。これらの所作は、施主、設計者、建築会社などが行うことになります。誰がどの所作を担当するかは神主や建築会社によっても異なっているようです。刈初の儀では、鎌をもって「えい・えい・えい」と大きな声でいいながら、草を刈る所作を三回行います。そして三回目で盛砂の草を刈ります。鍬入れの儀も、鋤をもって三回ふる所作は同じです。三回目で盛砂を崩します。鋤初めの儀も同様で、三回目に盛砂を掘る所作を行います。

玉串を祭壇にささげた後、お供えものを下げてお招きした神様にお帰りいただきます。最後にお供えしたお神酒などで乾杯をして、お供えもののお下がりを皆でいただくというのが儀式の流れです。

現在では地鎮祭をしないケースもありますが、家を建てる機会は滅多にありません。経験や縁起担ぎと思ってやってみるのも良いかもしれませんね。またこのような儀式を行うことで、建築会社ともコミュニケーションの場が増えて、より深い信頼関係を築けることでしょう。

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