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「セルフリノベーション 壁紙張り換えの巻⑥」

壁紙の張り方 ☆梁、天井など応用バージョン☆

2018/12/22 内村恵梨

壁紙張り換えの巻⑤ではクロス張りの基本動作についてお伝えしましたが、今回は少し作業が複雑になってくる梁や天井など、応用部分の張り方について解説をしていきます。

梁、柱へ張るときはどうする?

(写真①梁と柱、縦貼りと横貼り)

部屋の形は物件によって様々なので、中には梁や柱の多い部屋もあります。マンションだと特に梁(はり)や柱が多く、クロスを張っていくときにどのように張っていけばいいのか迷ってしまいます。
考え方としては、まず平面は平面、梁は梁、柱は柱で区切って張っていくということ。すべてをつなげて張る必要はありません。

梁の場合は、張り替えるクロスが無地のものであれば、一気に横張りをしていくことができます。
梁部分を縦に張っていくと、クロスを何枚もジョイントしていく必要があるので、できれば横張りで一気に作業してしまいたいところ。
しかし、柄物のクロスの場合は、柄が横になってしまうので、縦張りをしていくことになります。

梁に横張りでクロスを張る 前半

(写真②梁の長さと幅、クロスを切っておく)

それでは、すぐに実践できる梁の横張り施工を解説していきます。
高いところの作業なので、「立ち馬」と呼ばれる足場台や脚立2つに橋渡しする足場板があるとベスト。
ない場合は家にあるテーブルに乗って作業するか、脚立を乗り降りして貼り進めます。

1. 梁の横の長さを寸法測り、材料を用意(写真①)
まず梁の寸法を測ります。高いところは測りにくいので、床で測ってしまいます。 梁の下の床はだいたい梁の長さと同じです。
実寸の前後に切りしろを、それぞれ5cmとっておきます。たとえば、梁の長さが4mなら、4m10cmのクロスを用意します。
2. 貼る直前に、梁の幅を測り、材料の幅を調整(写真②)
クロスの横幅は90cmですが、梁の幅はそれよりも小さいことがほとんど。長いと作業がしづらいので、梁の幅を測って、材料をあらかじめ切っておきます。

梁に横張りでクロスを張る 後半

(写真③梁に横張りでクロスを張る 後半)

3. 手前の面にまっすぐ貼っていく(写真③)
右側から、まっすぐになるよう気を付けながら、材料を張り付け左に進んでいきます。上に余らせる部分のクロス(切りしろ)の幅を1cmにする、など一定にするようにすると、まっすぐ張れます。
4. 出隅(角の部分)を濡れたふきんを使ってしっかり角だし(写真④)
出隅の部分はなでバケや手で押さえるだけではしっかりと角が出ないので、濡れたふきんで押さえていくのがポイントです。
角でクロスを巻き込んでいく際に、左端、右端が破けないように切れ目を入れます。(写真左下)
5. 折り返したあとはスムーサーやなでバケで密着させ、最後に余分をカット(写真⑤)
あとはスムーサーで空気を抜き、角ベラで入隅を押し込み、カットをしていくだけです。
このあたりは前回の基礎編の復習です。

柱を張るときの割り付けはどうする?

(写真④太い柱の割り付け)

柱は基本的に梁と同じ考え方で張っていきますが、柱の場合はかなり太い柱があり、材料の90cmにおさまらないこともあります。

細めの柱の場合は1枚の材料で巻きこんで張ります。大きめの柱の場合は角を中心に1本目を張る位置を決めす。

出隅での折り返し部分が10cm以下など短いと、張り付く力が弱くなる(大きい面の方に引っ張る力が加わる)ので、剥がれやジョイントの開きの原因になります。20cmほどはとるようにします。

柱にクロスを張る

(写真 ⑤墨つけて貼っている様子)

張り方は基本的に先ほどの梁の応用です。
写真のような柱に縦にまっすぐ張るためには、墨出しをしておくと安心です。
墨に合わせて一面貼り、角を濡れたふきんでしっかり押さえ、もう片面へ巻き込んではります。

天井を貼るときはどうする?

(写真 ⑥ 天井の長手と短手)

まずは照明器具など、外せるものは外しておきます。引っ掛けシーリングという器具でついている一般的な照明器具は、その部分をカチッとひねるだけで外れます。一方、火災報知器は外せないのでそのままでOKです。

天井の割り付けは、基本的には長手方向。床のフローリングの方向と同じ向きが理想です。ただ、広い部屋の場合、長手に貼るのは難易度が高いので、短手で貼って慣れていきましょう。

また、貼るときに必要なのが、足場。先ほどの梁のときと同じです。脚立だけでは厳しいので、脚立2つに引っ掛けて足場をつくる「スライドステージ」というものがあると作業がしやすくなります。

天井にクロスを張る

(写真⑦、 天井にクロスを張る)

体は張り進める方向に対して横に立ち、背中をそらして1mくらいまっすぐ張り、始めの部分がしっかりついたらそこから体を進行方向に向けて張り進めます。
一人でやるのはクロスが重くて落ちてきてしまい、慣れるまでは難しいです。クロスの芯など、長くて押さえられるものがあると便利です。

ジョイントは、相裁ちでも突き付けでも可能です。天井の場合、初心者は相裁ちの方が楽かと思います。長い距離の材料をまず一気に張り付けてから、ジョイント部分のカットに取り掛かれるからです。
照明器具や火災報知器は、張りながらくり抜いていきます。



いかがでしたか? 天井は少しハードルが高いので、二人で作業するなどすると作業も楽になると思います。

次回は、柄物の壁紙の貼り方、アクセントクロスやトイレのクロス貼りのポイントについてお話させていただきます。
お楽しみに!

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