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「セルフリノベーション 壁紙張り換えの巻④」  

壁紙張りの前に必要な下地調整の行い方

2018/10/30 内村恵梨

壁紙張り換えの巻③ではクロス張りに必要な道具についてお伝えしましたが、今回は実際に作業を開始する時にまず行う、「下地調整」についてのお話です。 下地の作業は、既存の壁がどんな状態かによって、クロス張りをする前に必要な準備が変わってきます。 ここでは、壁紙の上に貼ってはがせるタイプのものではなく、「現在の壁紙を剥がして、新しいものに張り替える」際の下地調整を解説していきます。(文/内村恵梨)

既存のクロスを剥がすところからスタート

(写真① 剥がし始めるきっかけをつくる)

まずは、現在貼られているクロスを剥がすところから始めます。
必要な道具はカッターだけ。壁のどこでもいいので、縦に5㎝程カッターで切れ目を入れ、最後にカッターを少しクロスと壁の間に入れて、クロスの端を起こします。この、剥がす「とっかかり」を作るときだけカッターを使い、後は手で剥がしていきます。

カッターの切り込みは、クロスの表面だけを切るように、軽い力で。クロスの下の石こうボードまで切らないように気を付けます。石こうボードまで切ってしまうと、新しいクロスを貼った際に、クロスとクロスの間のジョイント部分が開いてしまう原因になります。

クロスを剥がしてみると、剥がした部分には白い毛羽だった紙が残っています。これは、クロスの裏打ちと言って、ビニールクロスの裏面に何層にも重なっている紙の裏地です。
この裏地は、剥がすときには壁側に残るようになっています。

この残った裏地が、次のクロスを張る際の下地にもなるので、この裏地は剥がさなくてOKです。
裏地がきれいに残るよう、大きく剥がしていくのがコツです。

■剥がした後の壁の状態をチェック

古いクロスを全部剥がし終わったあとは、下地の状態を確認します。

① 裏打ちの紙がペラペラと浮いている部分があるとき
→浮いているところは剥がしてしまいましょう。そのままにしておくと、クロス貼り換え後の、浮きの原因になります。

(写真3 石こうボードの表面の紙まで剥がれてしまっている例)

② 入隅の部分にコーキング(白いボンドの筋のようなもの)が入っているとき
→カッターを入れてできるだけ取りのぞきます。クロスを貼ったときに、角がきちんと出ず、丸くなってしまうためです。

③ クロスの下にカビが生えていたとき
→下地にカビがある場合はアルコール系の防カビ剤(マスティーS・8など)を塗布することを
おすすめします。ローラーで簡単に塗れます。

④ 裏打ち紙が剥がれすぎてしまったところや、石こうボードの表面の紙までもはがれてしまっているところなど、凹凸があるとき
→パテで段差をなくす作業が必要になります。

パテ処理の方法

(写真4 粉末のパテ剤)

クロス張り換えの場合は、以前のクロスがきれいに剥がせれば、パテ処理なしでも張り替えられます。

ただ、長年張り替えていなかったり、下地のボード自体の痛みが激しかったりする場合は、クロスを剥がした際に段差が出てしまうことがあるので、その段差をなくすためにパテ処理が必要です。

剥がれすぎてしまっている部分とそうでない部分との段差、そしてビスが打ち込まれて凹んでいるところなどにパテを塗りつけていきます。

(写真5 パテを練っているところ。粉の状態でドーナツ状に土手をつくり中の穴に水を足し練っていきます。)

≪パテ処理の手順≫
① パテ材を練る 
パテ材は基本、粉末状になっており、水を加えて練って作ります。硬さは生クリームくらいのイメージです。
下塗り用、上塗り用、上下兼用など種類がありますが、張り替えの場合は上下兼用でOKです。「60」、「90」と書いてある数字は、パテが乾く時間の目安です。
※粉末タイプでなく、練り済みのものも売っています
② パテをとり、段差部分につけます。
③ パテべらの向きを変え、パテを削ぐようにパテべらを動かします。

(写真6 パテの塗り方 まず凹凸のある部分にパテをのせ、パテべらでこそぎ取り平滑にする)
(写真7 パテ処理ビフォーアフター)

④ 一度塗りでまだ段差を感じる場合は、二度塗り、三度塗りを行います。
⑤ パテが乾いたら軽くサンドペーパーをあて、細かなパテの筋などが残らないように平滑に仕上げます。乾く時間は天気などにも左右されますが、扇風機をあてておくと早く乾きます。
⑥ 下地調整完了!

いかがでしたか? 下地調整したら、いよいよクロスを貼っていきます!
次回は、壁面、角の部分、コンセントのくり抜きなど、施工の基本的な方法をお話させていただきます。
お楽しみに!

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