連載・トピックス / 不動産投資

だから大家はやめられない!

覚えておきたい「大家の心得」(21)

学生寮経営には多くのストーリーがある!!

2016/08/27 林 浩一

私は、賃貸アパートのほかに日本体育大学の短距離陸上部の学生寮も経営しています。大学と一棟貸しの契約をしているので入居者募集などの空室対策は不要です。また、竣工から20年間、クロスの貼り替えなど現状回復もまったくしていません。そこにはクロスをはがすことができない、ある理由があるのです。

学生寮の経営は空室対策が不要で手間いらず

 私は、賃貸アパートのほかに日本体育大学の短距離陸上部の学生寮も経営しています。サラリーマンとの兼業だったころから数えて今年でちょうど20年になりますから、長いおつきあいです。

 大学生は4年間で卒業しますから、毎年空室が発生しますが、その年に入学してくる1年生が入ってきます。そもそも大学と1棟貸しの契約をしているので、入居者募集などの空室対策は不用なのです。

 年に3回、草刈りをしていることは以前も書きましたが、廊下や共用トイレ・共用風呂・食堂などの掃除は基本的に学生たちが当番制でやってくれているので、手間もかかりません。

風向きが変わってきた学生向けアパートの経営

 私が経営する学生寮は空室対策が不用で手間いらずですが、学生向けアパートの経営は最近、けっこう大変になっているところもあるようです。

 たとえば、湘南や八王子などの郊外キャンパスのある地区で学生寮を持っている大家仲間の話によると、昔は郊外にキャンパスを移す大学が多かったのですが、少子化や不便なこともあり、最近はキャンパスを郊外から都心に移転する大学が増えていて、学生目的に建てたアパートは経営が成り立たなくなってきています。

竣工から20年間、「原状回復なし」でいい理由

 私が経営する学生寮の部屋は、普通のアパートと同じように白のビニールクロスですが、竣工から20年間、原状回復などはまったくしていません

 なぜかというと、そこには卒業生から後輩たちに向けた熱いメッセージが書かれているから。

「先輩たちの『4年になるのは早いぞ』という言葉は、いまとなってすごくよくわかる」
「先輩、後輩、そして同期の存在は自分を強く成長させる場でした」
「4年間ありがとう」

 などなど、読むだけで胸がジーンとなる言葉が書き連ねてあります。これをはがすわけにはいきません。学生たちの青春の場に立ち会う幸せが学生寮の大家業にはあるのです。

 大学での4年間を通じて仲間との絆を深め、一生つきあえる友を得たという人は多いと思います。そういう場を提供するという素敵なストーリーが学生寮にはあります。

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