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大工の嫁が教える家づくりの落とし穴

手間もコストもハンパじゃない!

「いつかは憧れのログハウス」がおすすめできないこれだけの理由

2016/03/24 岩崎未来

アウトドアなどが好きな人のなかには、「ログハウスを建てて住んでみたい!」という夢や憧れを持っている人も、意外と多くいます。憧れのログハウスですが、実は日本の気候風土に合わせるのはむずかしいということをご存知でしょうか? 夢を叶える前に! デメリットもしっかり理解しておきましょう。

すきま風や雨漏りに悩まされることも

 ログハウスは、製材していない、切った丸太そのものを使ってつくります。その風合いが好きだという人が多いと思いますが、自然そのものの丸太は伸縮性があり、梅雨時期には膨れ、冬場には乾燥して縮みます。

 そのためすき間ができやすく、風や雨が吹き込んでくることが多いようです。さらに、亀裂が入ったり割れたりすることもあります。

定期的&丁寧なメンテナンスが必要

 前述の通り、木の伸縮性が激しいため、狂いが起こり、しばらくは建具や階段の調整が必要になります。また、亀裂や割れ目の修繕が必要になったり、無垢材であるがゆえに起こりやすい傷み(特に水回り)の修繕が必要になったりすることも。さらに、外壁も3年に1度くらいのペースで再塗装する必要があります。

 家にかける時間と手間、そしてコストを惜しまない! という人でないと、なかなか厳しいものがありますね。

間取りの自由度が低く、合う家具がなかなかない

 ログハウスは丸太を組んでつくるため、一般的な木造住宅よりも間取りの自由度は低くなります。希望通りの間取りにできない、家族の生活導線に合わないなど、どうしてもガマンしなくてはならないポイントが出てきてしまいます。さらに、ログハウスの雰囲気に合う家具や家電、照明を探すのも日本では一苦労。選択肢は少ないはずです。

 せっかく建てたログハウスですから、外観と内側の雰囲気がチグハグになってしまうと、なんだかがっかりしてしまいますよね。

建築コストが高い!

 何よりも、「建てる際のコストが高い」というのがいちばんのデメリットかもしれません。一般的な木造住宅に比べると、1.2~1.5倍の費用がかかるといわれています。さらに、雰囲気に合ったこだわりの家具や家電をそろえていると割高にもなりますし、その後のメンテナンスにもお金がかかります。お金も手間もかかる家だ、ということは必ず頭に入れておいたほうがよさそうです。

 ログハウスは、もともと北アメリカの極寒な地域で発達した建築工法です。その地域の木材を使い、その気候風土に合った家なのです。そのことを考えると、日本の気候風土に合わせるのはなかなかむずかしく、メンテナンスに手間暇がかかることは理解できますよね。

 それでも「絶対にログハウスが建てたいんだ!」という人は、ログハウスのデメリットも楽しみながら生活できるよう、自分はもちろん、家族にもその価値をしっかり伝えて理解してもらってくださいね!

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