連載・トピックス / 不動産投資

だから大家はやめられない!

ほかがやらないことをやればうまくいく

最寄駅からバスで15分、空室率3割強の不人気物件が満室に!

2016/01/09 林 浩一

父親から受け継いだ賃貸物件は、空室率が3割強。最寄駅からバスで15分、徒歩だと40分、さらに築25年の古さ。利益どころか負債を抱えてしまうような物件を常に満室の人気物件に変えた敏腕大家の林浩一さん。その林さんに、賃貸経営や不動産投資で本当に大切なことを語っていただきます。

引き継いだ物件はバス便立地で空室率3割強

 みなさま、はじめまして。大家をしております林浩一と申します。現在は地元の横浜市を中心に、アパートや学生寮を経営管理する地主系の専業大家です。元々は海外旅行業界で働いていましたが、5年前に父から物件を引き継ぎました。

 しかし、それらの物件はなんと、バス便立地の築古物件で空室率は3割強。ここからなんとか立て直し、いまでは他の物件も含めてほぼ空室がない人気物件となっています。それにはちょっとした工夫にあったのです。

 私も最初は賃貸経営の初心者です。それがいつのまにか、賃貸住宅フェアなどでの講演を依頼されたり、新聞雑誌などに掲載されたりするようになりました。現在では賃貸UP-DATE実行委員会代表、全国大家ネットワーク理事なども務め、個人だけでなく大家業界でも活動しています。本コラムでは、さまざまな経験を通して培った賃貸経営の仕組みや現状などを、不動産投資の初心者向けに紹介していきます。

元々は普通の会社員、最初の大家業は20年前

 まずは自己紹介から。私は地元の高校を卒業後にアメリカ・ロサンゼルスのPacific States Universityに留学し、その後は海外旅行業界で働いていました。主に東南アジアの都市へのツアーを大手旅行会社と一緒に企画運営する仕事です。当時はまだまだ馴染みが少なかったフィリピン・ボラカイ島やタイ・サムイ島のツアーも提案し、ヒット商品を数多く生み出してきました。一時期はホテルマンも務め、これらの社会人経験が後の大家業での営みに活かされました。

 そしてリタイアして、専業で大家業を始めたのは50才。しかし、それ以前の会社員時代から、大家業は少しだけやっていました。それは、会社員でバリバリ働いていた35才のときです。父のところに、日本体育大学から学生寮の建設・管理運営の依頼があったのです。駐車場にしていた空いている敷地があって、そこに陸上部の学生寮を建てたいとのことでした。当時は父もまだサラリーマンをしていて、いわゆる兼業大家でいろいろ忙しい。学生寮建設までは手が回りません。ということで、白羽の矢が私に立ったんです。

「時間があるときでいいから大学で話を聞いてきてくれ。そして交渉も頼む」と、すべてを任されました。初めての大家らしい仕事でわからないことだらけ。なかなか大変でしたが、なんとか話をまとめて50名が入居できる学生寮を完成させました。建設だけでなく、寮の管理運営も大学ではなく自分たち。そのあと、父がサラリーマンをリタイアして管理をしてくれるようになりましたが、こんな形で降ってわいたように大家業がスタートしたのです。

空室3割強の物件を満室にする方法とは?

 そして、その後に本格的に大家業を引き継いだのが冒頭のとおり。最寄駅の東急田園都市線青葉台駅からバスで15分。徒歩だと40分の物件です。さらにバブル期に建てた25年位前の古い物件で競争力がない。そのままでは利益どころか負債を抱えてしまうような代物だったのです。

 3割強の空室率からいつも満室の物件へ。それはとにかく企画力と行動力でした。会社員時代に培ったこれらのスキルが、いかに活きたかを次回から少しずつご紹介していきます。それは、そんなにむずかしいことではないのに、ほかがやらないから結果的にうまくいったということの連続です。その積み重ねが、メディアや業界から注目を集める大家へとつながっていくのです。

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