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住まい探しの知恵と事実

おしゃれと住み心地は両立可能?

経験者に聞く! デザイナーズマンションの住み心地は? デザイナーズのメリット・デメリットを徹底検証

2017/08/22 橋本みゆき

おしゃれな外観から、街中でも注目を集めるデザイナーズマンション。外から眺めている分には外観は100点だけど、実際の住み心地はどうなのでしょう。見た目や雰囲気を重視するあまり、利便性や居住性が犠牲にされているようなイメージをもっている人も少なくないかもしれません。とはいえ、誰もが一度は住んでみたいと憧れるのもデザイナーズマンションです。そのメリット・デメリットをまとめました。

そもそもデザイナーズマンションってどんなもの?

(c) naka - Fotolia
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デザイナーズマンションとは、デザイナーや建築家によって設計されたコンセプトをもつオーダーメイドマンションの総称です。世の中には、たくさんの物件が存在しますが、その多くが「どこかで見たことのある間取り」であるのに対し、デザイナーズマンションには、モダンでスタイリッシュな独特のおしゃれな空間があります。

 

なぜなら、プロがこだわりを詰め込んでいるだけに、デザイナーズマンションには、「作品としての一面」もあるからです。そのため、何かにつけて“カスタマイズ”を好む現代人にとっては、年々人気が高まっているマンションといえます。

 

デザイナーズマンションの住み心地は?

ここで気になるのが、実際の住み心地です。どんなにおしゃれでも、毎日の生活が不便だと困りますよね。一般的な間取りではないからこそ、「デザイナーズマンション特有の住み心地」があるのも事実です。

内覧に行かれる際は、「おしゃれだな~」とうっとりするのではなく、「実際に住んでみたらどうだろう」という観点から判断することが大切です。

 

ここで、デザイナーズマンション経験者に聞いた“あるある”をまとめてみましたので、ぜひ参考にしてみてください。

 

経験者に聞いた「デザイナーズマンションあるある」

●デザイナーズあるある(1) ベランダがない

おしゃれがゆえ、景観を維持するためにベランダがない物件も多くあります。ベランダが存在していても、洗濯物を干してはいけないという規則がある物件も…。浴室乾燥機がついているのか、部屋干しをするスペースがあるのか、などの確認が必要です。

 

 

●デザイナーズあるある(2) トイレと洗面台が一緒

「バス・トイレ別」の物件を希望する人は多くいますが、トイレとお風呂が一緒なわけではなく、トイレと洗面台が同じ空間にある物件も多く存在します。

そのうえ洗濯機まで同じ場所にあることも多いので、互いのニオイがついてしまうことも。また、友だちが遊びに来たときには不便を感じます。

 

 

●デザイナーズあるある(3) バスルームがガラス張り

お風呂やシャワールームがガラス張りになっている物件も多く、それが原因で友だちを呼ぶのに躊躇することも…。

開放感という意味では、明るく開放的な空間でリラックスタイムを過ごすことができますが、その半面、人を招きづらい家になってしまいます。

 

 

●デザイナーズあるある(4) 収納が極端に少ない

「余計なものはいらない」というコンセプトの物件が多いことから、収納が少ない、または、そもそも収納がない間取りも多く見られます。収納が少なくても、おしゃれに“見せる収納”ができる人であれば問題ありません。しかし、そもそも荷物が多い人などは、収納しきれない荷物が部屋にあふれ出し、余計な生活感が漂うだけの部屋になってしまいます。

 

 

●デザイナーズあるある(5) コンクリート打ちっ放し

コンクリート打ちっ放しになっていることで、独特のおしゃれな空間が味わえます。しかし、雨や直射日光の影響を直に受けて劣化が早まる、カビと結露がすごい…などの難点も多いようです。

 

おしゃれなだけじゃない! デザイナーズマンション、6つのメリット

(c) naka - Fotolia
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「デザイナーズマンション=おしゃれ」というイメージが先行していて、ほかのメリットは何かと聞かれても、意外と思いつかないのではないでしょうか。ここで、デザイナーズマンションの隠れたメリットはどこにあるのか見ていきましょう。

 

 

●メリット(1) インテリアにこだわれる

室内がとにかくおしゃれなことから、一般的な部屋では浮いてしまうような家具もマッチします。個性的な間取りならではの空間に、自分の好きなアイテムを並べて、唯一無二の部屋づくりができるのも大きなメリットです。

 

 

●メリット(2) とりあえず自慢できる

デザイナーズマンションといえば、コンクリート打ちっ放し、らせん階段、ガラス張りのバスルーム…など、建築家やデザイナーがコンセプトに沿って設計をした空間です。そのため、住まい全体がおしゃれにデザインされており、人を招いたときの反応が楽しめるのも魅力です。

 

 

●メリット(3) 腕がなくてもおしゃれに仕上がる

そもそもプロが演出してくれた空間です。そのため「どうやっておしゃれにしよう…」と頭を抱えなくても、普通に家具を配置するだけで、簡単に平均点以上の部屋になるのもデザイナーズならではです。センスに自信のない人でも、嫌味のない洗練された部屋に仕上げられます。

 

 

●メリット(4) 遮音性に優れている

コンクリート打ちっ放しになっている室内は、デメリットもありますが、メリットもあります。防音性に優れているので、話し声や生活音はもちろん、前の道路を走る車の音も、そう簡単には響きません。

 

 

●メリット(5) 住人の属性がいい

デザイナーズ物件ということもあり、問題を起こしがちな“困った人”は圧倒的に少ないと言えます。社会的にもそれなりのポジションについて、収入も高い人が多いので、一般的な物件に比べると騒音トラブルなどが起こりづらいようです。

 

 

●メリット(6) 開放的な空間で生活できる

余計なものを排除しているデザイナーズマンションでは、おしゃれなだけでなく、開放的な空間も魅力です。広々としたリビングや、高い天井など、普通のマンションではまず考えられない間取りのなかで、特別な日常を送ることができます。

 

デザイナーズマンションのデメリットは?

メリットがあるということは、当然、デメリットも存在します。デザイナーズマンションならではのデメリットについても知っておきたいところです。

 

 

●デメリット(1) 家賃相場が高い

デザイナーズという言葉からもわかるように、デザイン面でそれなりのコストがかかっています。その分、一般的な物件よりもどうしても家賃が高いというのが最初のデメリットです。物件にもよりますが、家賃は相場の約1.3~1.5倍くらいになるようです。そのため、ひとり暮らしでは家賃を払うのがむずかしいという場合には、ルームシェアや同棲などを検討してみるのも策のひとつです。

 

 

●デメリット(2) 物件数が少ない

一般的な物件と違って、圧倒的に数が少ないのがデザイナーズマンションです。住みたいと考えているエリアに、そもそもデザイナーズマンションがなかったということも多くなります。

 

 

●デメリット(2) 夏は暑く、冬は寒い

コンクリート打ちっ放しの場合、熱が伝わりやすくなってしまいます。夏の暑さと、冬の寒さには対策が必要です。

 

 

デメリット(3) 生活動線が悪い

おしゃれ度は満点でも、生活動線が悪い物件も多くなります。キッチンがトイレの横にあるなど、日常の生活では少し不便に感じる間取りになっていることもあります。

 

「デザイナーズマンション=住みにくい」ではない

「おしゃれだから、多少住みにくくてもガマンすればいい」と思っていませんか?

でも、決して「デザイナーズマンション=住みにくい」ということではありません

デザイナーズ物件の特徴は、それぞれの部屋が、コンセプトを持っているということです。そのため、自分の趣味や嗜好に部屋のコンセプトが合っているのか、が住み心地を決める大事なポイントになります。

 

最近では、生活する上での利便性や機能性を意識したデザイナーズ物件も増えています。自分に合った「快適でおしゃれな空間」を見つけることで、日々の生活に彩りをプラスした”こだわりライフ”を手に入れてみてはいかがでしょうか。

 

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