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感情を揺さぶって思い通りに物件を売り込む!

お客さんだけが知らない 普通の物件を「最高」と思わせる不動産仲介マンのストーリー営業術(1/5ページ)

大友健右大友健右

2017/02/07

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イメージ/©︎jafara・123RF

部屋との出会いを演出するのが営業マンの仕事

「部屋探しにいちばんいい時期はいつですか?」と聞かれることがよくあります。

お客さんとして不動産会社に行くと、一年中、「いまが部屋探しにはいちばんいい時期ですよ」と言われますが、いい部屋に出会えるかどうかは、タイミングなので、この質問は不動産のプロであってもなかなか答えづらいものと言えるでしょう。

ただ、ひとつ言えるとしたら、物件のタイプによって市場に多く出回る時期は違っているということでしょう。

賃貸業界には、繁忙期と呼ばれる季節があります。具体的には10月から翌年の3月までの5カ月間なのですが、実は、この時期によく動くのはワンルームや1Kといった単身者向けの物件です。就学、就職で引っ越しをする人が増える季節だからです。特に首都圏の不動産会社にとって、この時期は激戦期といっていいほどの忙しさです。

 

一方、ファミリー向けの物件は6月の結婚シーズンに向けて、4月以降によく動きます。

このように、タイプによって物件が市場に多く出る時期は違うのですが、同時にそのタイプの部屋を探している人も増えるので、それが部屋探しにいちばんいい時期だとは言い切れないところがあります。

時期がいつであれ、いい部屋を見つけられるかどうかは、タイミング、まさに出会いの問題と言えるのではないでしょうか。

その出会いを演出する、つまり部屋を探す人と物件とをマッチングするのが不動産会社の営業マンの仕事です。そして仲介手数料とは、マッチングが成功したときに、入居者や大家さんが不動産会社に支払う成功報酬なのです。

現在のように、賃貸物件のポータルサイトが普及していなかった頃は、部屋探しといえば、まずは不動産会社を訪ねるのが当たり前でした。

そして、不動産会社の営業マンに希望条件を伝え、それに合いそうな物件をいくつか紹介してもらい、内見(実際に物件を見に行くこと)をして契約というのが一般的な部屋探しの流れだったと言えるでしょう。

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この記事を書いた人

株式会社ウチコミ 代表取締役 株式会社総研ホールディングス 代表取締役 株式会社プロタイムズ総合研究所 代表取締役 1972年生まれ。大手マンション会社で営業手法のノウハウを学んだのち、大手不動産建設会社に転職。東京エリアにおける統括部門長として多くの不動産関連会社と取引、不動産流通のオモテとウラを深く知る。 現在、株式会社プロタイムズ総合研究所 代表取締役として、住宅リフォームを中心に事業を展開。また、株式会社ウチコミ 代表取締役として、賃貸情報サイト「ウチコミ!」を運営。入居の際の初期費用を削減できることから消費者の支持を集める。テレビ・新聞・雑誌などメディア出演も多数。

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