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万が一の地震でも

そんなときにあたふたしない地震保険の心得(1/3ページ)

平野 敦之平野 敦之

2018/07/17

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知らないと損する地震保険の基礎知識

地震保険が火災保険と比較してどのように違うのか一覧表をみて確認してみましょう。

このように地震保険の基本的な仕組みは火災保険とかなり違います。火災保険は火災や水害などで被害を受けたときに保険金を使って、修理あるいは再築・再購入して損害を受ける前の状態にすることを目的にしています。

これに対して地震保険は被災した後の生活再建を目的にしています。地震保険の契約が住宅を対象に最高でも火災保険の50%の保険金額に制限されています。この理由は地震災害が同時にまた広域に渡って多くの人が被災することに関係しています。

多くの人がお金を出し合って被害を受けた人を支え合うという保険の仕組そのものが地震災害では成り立たせにくいのです。損害保険会社も自社のみでリスクを地震災害のリスクを引き受けるのは難しい面もあるため、地震保険は政府がその仕組みに関与しています。

このような特性から家計の地震保険はどこの損害保険会社で加入してもその仕組みや補償内容、保険料はすべて同じです。これに対して火災保険は、各社独自の商品を販売しています。

次ページ ▶︎ | 地震保険の保険料の決まり方

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この記事を書いた人

平野FP事務所 代表 CFP ®認定者、1級FP技能士、宅地建物取引士、住宅ローンアドバイザー

東京都出身。証券会社、損害保険会社を経て実務経験を積んだ後に1998年から独立して活動をはじめてFP歴20年以上。また相談業務を受けながら、中小企業の支援にも力を入れている。行政機関や大学での非常勤講師、企業研修などセミナーや講演も多数。メディアでの執筆記事も多く、WEBに公開されているマネー記事は550本以上。2016年にお金の情報メディア「Mylife Money Online」の運営を開始。主な著書に「いまから始める確定拠出年金投資(自由国民社)」がある。誰もが自分らしい人生を安心して豊かに過ごすため、「お金の当たり前を、当たり前に。」をモットーに活動中。「Mylife Money Online」のURLはコチラ→ http://mylifemoney.jp

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