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ミレニアル世代はこんなにも「賃貸志向」

オーナーは期待を寄せられている?(1/3ページ)

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イメージ/123RF

賃貸経営は、供給側と需要側の意識のギャップが生じやすいサービスだといわれています典型的といえるのが、オーナーさんと入居者さんとのジェネレーションギャップです。

いまは少なくなってきてはいますが、「若い人は、なぜバス・トイレ一緒の3点ユニットがそんなに嫌いなの?」と、不思議がるオーナーさんが、近年まで大勢いらっしゃいました。そんなオーナーさんの多くが、風呂なし・共同トイレの4畳半や6畳の下宿で青春を過ごした世代でした。

「たしかに3点ユニットは狭苦しいとは思うけれど、部屋に専用のバス・トイレがあるなんて、それだけで贅沢じゃない」

そんな感覚で、なぜ?と、首をひねっておられたのです。

一方、客である若い入居者さんたちは、生まれた時分から自宅には広いバスルームがあり、トイレには洗浄機能や暖房機能が付いていて当たり前といった環境で育ってきています。

なので、3点ユニットを見て、「ホテルみたいに機能的だね」と、彼らは思ってはくれませんでした。「まるで安いホテルみたいに窮屈だね」が、ごく自然な印象だったのです。

「狭いし、お湯に浸かれば目の前に便座。1泊、2泊だったら耐えられるけど、とてもじゃないけど毎日は無理」

と、いった感覚を旧世代のオーナーさんは共有できずに来たというのが、ここ10数年くらいにわたる状況でしょう。

そんな、ジェネレーションギャップを住まいの観点から切り取った面白い調査結果をジャパンネット銀行さんが公表しています。

「ミレニアル世代と親世代、『住まいと暮らし』の価値観を調査」と題されたレポートです。

内容をひと言で表すと、「ミレニアル世代は賃貸の味方」です。彼ら若い世代のもつ、住まいや暮らしに対する新しい感覚は、賃貸住宅ととても相性がいいのです。

ただし、彼らからのせっかくのラブコールに対して、現在の賃貸住宅は、ひとつ大きなネックを抱えている。

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