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大きな病気で住宅ローンが払えなくなったら?

ガンと診断されると住宅ローン残高が0円になる!? ガン保障特約付団信について知っておこう(1/4ページ)

小島淳一小島淳一

2017/07/18

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© siro46 – Fotolia

団体信用生命保険(団信)とは?

3大疾とか、7大疾病とか、「○大疾病保障特約付団信」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

これは、ガンや脳卒中、急性心筋梗塞など、特定の疾病や生活習慣病にかかった場合には、それ以後の住宅ローンの支払いがなくなる団体信用生命保険(以下、団信)のことです。

団信とは、民間金融機関の住宅ローンを借りる際に入る生命保険です。

団信に加入していると、住宅ローンの契約者(債務者)が、返済中に万一死亡した場合や高度障害になった場合、ローンの残債が保険金で完済されるので、残された家族にローンの支払いが残りません。

現在は、住宅ローンを借りるには団信への加入は必須、つまり団信に入らないと民間金融機関では住宅ローンは借りられないと言っていいでしょう。

※ただし、【フラット35】では団信への加入は任意になっており、団信に加入しなくても融資を受けることはできます。

ガンにかかると住宅ローンの支払いがなくなる!?

冒頭で、「○大疾病保障特約付団信」について触れましたが、これは通常の団信の保障範囲を広げたものと言えます。

前述した通り、通常の団信では、住宅ローンの契約者(債務者)が、死亡した場合や高度障害になった場合に保険金が支払われます。この保障を広げたものが、「3大疾病保障特約付団信」や「7大疾病保障特約付団信」です。

具体的には、基本の保障に加えて、3大疾病(ガン、心筋梗塞、脳卒中)のいずれかにかかった場合や、3大疾病に生活習慣病(高血圧性疾患、糖尿病、慢性腎不全、肝硬変)を加えた7大疾病を保障するもの、7大疾病に慢性膵炎を加えた8大疾病を保障するものもあります。

こうした団信に加入していれば、ガンや心筋梗塞などにかかった場合に、保険金が支払われ、住宅ローン残高が0円になるのです。

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この記事を書いた人

ファイナンシャルプランナー(日本FP協会認定)、相続診断士

1970年生まれ。神奈川県海老名市出身。 早稲田大学商学部を卒業後、93年、「海賊とよばれた男」の出光興産株式会社に入社。特約店経営改善計画からマーケティング・SS現場の増客増販まで一連のガソリンスタンド事業に携わる。福島県山間部での集客イベントでは3日間でガソリン10万ℓを売上、全国優秀店表彰へ導く。 その後、2000年にヘッドハンティングされソニー生命に入社。社内表彰やMDRTに連続入会、営業職最高位エグゼクティブライフプランナーに認定される。 現在は、金融機関に属さない独立系FP会社:ライフワーク株式会社の代表として、リスクマネジメントコンサルティングを中心に、各種セミナー講師として活躍中。

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