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家という資産を守るためにやるべきことは?

リストラで住宅ローン返済ができなくなったらどうする? これだけは知っておくべき4つの対策(1/4ページ)

小島淳一小島淳一

2017/02/24

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返済が困難になる場合の要因は?

住宅ローンは、何千万円もの大きなお金を30年とか35年といった長期間で借り入れするものです。ですから、長い返済期間中には経済的な事情が大きく変わることも十分あり得ます。

サラリーマンの場合、経済的な事情が変化する最大の要因といえば退職でしょう。なかでも会社都合による退職、つまり、リストラによってローン返済が困難になってしまう方が少なくないようです。

そこで、万が一、リストラされてしまい、住宅ローンの返済が困難になった場合の対策についてお話ししたいと思います。

対策は早ければ早いほうがいい

まず申し上げておきたいことは、対策は早ければ早いほうがいいということです。職を失うと大きな不安に襲われ、何も考えられなくなることもあるでしょう。また、融資を受けている金融機関にリストラの事実を知られたくないという気持ちも働くことと思います。

すぐに再就職先が見つかり、十分な収入が確保できれば問題ないのですが、今の社会情勢を考えるとそう簡単なことではないと思われます。仮に、短期間で再就職先が見つかったとしても、収入は大きく減ってしまうケースが少なくないでしょう。

まずは家計を見直して余計な支出を抑えることが必要です。また、両親や親族にお金を借りられないか相談するのもいいでしょう。しかし、それだけでは本質的な解決策にはならない場合が多いのではないでしょうか。

住宅ローン返済の滞納が続くと、延滞金を請求されることもありますし、最悪の場合には自宅を競売にかけられて、家を失った上に債務だけが残ってしまうということにもなりかねません。
もう返済が続けられないという切羽詰まった状況に陥る前に、できるだけ早く対策をとりましょう。返済が困難になった場合の対策としては、

・返済額の軽減、返済期間の延長申請
・自宅を賃貸に出す
・個人再生
・任意売却

という4つの対策が考えられます。それぞれについて、ご説明していきましょう。

次ページ ▶︎ | <対策1>返済額の軽減申請、返済期間の延長申請をする

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この記事を書いた人

ファイナンシャルプランナー(日本FP協会認定)、相続診断士

1970年生まれ。神奈川県海老名市出身。 早稲田大学商学部を卒業後、93年、「海賊とよばれた男」の出光興産株式会社に入社。特約店経営改善計画からマーケティング・SS現場の増客増販まで一連のガソリンスタンド事業に携わる。福島県山間部での集客イベントでは3日間でガソリン10万ℓを売上、全国優秀店表彰へ導く。 その後、2000年にヘッドハンティングされソニー生命に入社。社内表彰やMDRTに連続入会、営業職最高位エグゼクティブライフプランナーに認定される。 現在は、金融機関に属さない独立系FP会社:ライフワーク株式会社の代表として、リスクマネジメントコンサルティングを中心に、各種セミナー講師として活躍中。

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