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住宅ローン金利は交渉すれば下げられる!

住宅ローンの金利引き下げ交渉はどうやる? おすすめのタイミングはあるの?(1/4ページ)

牧野寿和牧野寿和

2017/04/27

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住宅ローンの金利は交渉で引き下げることができる

住宅ローンの借り入れ、もしくは借り換えを決めたものの、「本当にこれでいいの?」と考えて私のところに相談にいらっしゃるお客さんがいます。

そんなとき、私は必ず「金利の交渉をしましたか?」とお聞きするのですが、ほとんどのお客さんは一瞬、何を言われているのかわからないという表情をして、「そんなことができるのですか?」と言われます。

結論から申し上げれば、住宅ローンの金利交渉は可能です。むしろ、生涯で1、2の高額な買い物をするのですから交渉はやるべきだと言えるでしょう。

金利交渉は、「新たに借り入れする住宅ローン」「すでに借り入れしている住宅ローン」のどちらについても可能ですが、ここでは、後者についてご説明します。

交渉のポイントは「優遇金利」に注目すること

住宅ローンの金利には、「基準金利」と「優遇金利」があります。基準金利とは文字通り、その金融機関の基準となる金利です。メーカーでいえば、「メーカー希望小売価格」に当たると言えばわかりやすいでしょうか。金融機関によっては、「店頭金利」と呼んでいるところもあります。

これに対して、優遇金利とは一言で言えば割引後の金利で、これが実際に融資を行なうときの金利となります。

実は、金融機関が住宅ローンの貸し出しに積極的になっている現在、基準金利のまま融資をしているところはほとんどないと言ってもいいでしょう。ちなみに、優遇金利は適用金利とも呼ばれます。

優遇金利の引き下げ幅は、金融機関の判断によって異なりますが、一定の条件を満たせば1.5%程度、もしくはそれ以上に優遇されることもあります。たとえば、ある金融機関の場合、変動金利型の基準金利は2.475%ですが、優遇金利は0.625〜0.975%となっています(自己資金20%以上の場合)。

金融機関との金利交渉においては、この優遇金利を意識することが大切です。

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この記事を書いた人

CFP、一級ファイナンシャル・プランニング技能士

1958年名古屋生まれ、大学卒業後、約20年間旅行会社に勤務。出張先のロサンゼルスでファイナンシャルプランナー(FP)に出会い、その業務に感銘を受け、自らもFP事務所を開業。 その後12年間。どの組織にも属さない「独立系」FPとして、誰でも必要なお金のことを気軽に考えてもらうため「人生を旅に例え、お金とも気楽に付き合う」を信念に、日本で唯一の「人生の添乗員(R)」と名乗り、個別相談業務を行なうとともにセミナー講師として活動している。 また、賃貸不動産の経営もしており、不動産経営や投資の相談にも数多くのアドバイスやプランニングをしている。

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