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かんぽ生命問題でクローズアップ

保険の「二重払い」「無保険期間」問題とは?(1/3ページ)

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トラブルはなぜ起こったのか

2019年6月、かんぽ生命で保険商品を不適切に販売していたケースがあったという報道がありました。
かんぽ生命に加入していない人でも、自分が正しく保険に入れているのかどうか気になった人もいるのではないでしょうか。

そこで今回は、かんぽ生命の不適切販売がどのようなものだったのか、また、現在加入している保険や見直しの際のチェックポイントをお伝えします。

まず、かんぽ生命の問題となった主な内容と件数、そしてその問題が起きた経緯が次の通りです。(2019年7月31日発表の件数)

●既契約と新規契約の保険料を二重に支払わせていた……約7万件
かんぽ生命では、新規契約が成立してから半年以内に既契約を解約すると、保険の「乗り換え」となります。この場合、営業職員にとっては新規契約という成績が立たず、営業手当も新規契約の半分しか受け取れない仕組みになっています。

そのため、解約するべき既契約の保険の解約をすすめず、半年間、既契約と新規契約の保険料を二重に払わせていたというものです。
営業職員は新規契約の営業手当を得たいがために、「半年間は解約できないんですよ」などと虚偽の説明を契約者にしていたと考えられます。

●無保険となる期間を発生させていた……約4万6000件
保険商品を見直して新しい保険に加入する場合、新しい保険の契約が成立した後にそれまでの保険を解約するというのが当然の段取りです。これは、既契約の保険と新しく加入しようとする保険の会社が別でもあっても同様です。そうでなければ、無保険の期間が発生することになり、無保険期間に万が一のことが起きてもなんの保障もされなくなるからです。

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この記事を書いた人

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