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実は…

入居者さんは「コストは上乗せじゃなく、家賃にコミにして!」と思っている?(1/4ページ)

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イメージ/123RF

「こんな設備を導入すれば家賃を1万円上げられる!」と、聞けば、「1万円も?そんなうまい話がそうそうあるもんか」賃貸オーナーのほとんどが、かなりのマユツバで耳を傾けるはずです。

なぜなのでしょうか?

実際のところ、賃貸住宅への新たな設備の導入やリフォームといったものは、家賃を上げる結果にはさほど結びつきません。(フルリノベーションのような、物件を生まれ変わらせるケースは別です)

そのことを経験豊富なオーナーさんほど、実はよくご存知だからです。

では、何に結びついているのか?

答えは、家賃の維持です。もしくは、下落幅の縮小です。

すなわち、設備の導入やリフォームは、刻々経年劣化することで進行していく家賃の下落を食い止めたり、緩和したりすることに主に貢献しています。

「本来であれば5千円は下がっていたはずの家賃。これを2千円の下落に留めることで、ひそかに3千円分の収入を生んでくれている」

実際の効果は、そんなところに生じているというわけです。さらには、入居者の維持です。空室対策です。

設備の導入やリフォームが早期の空室解消につながれば、それはすなわち、何もしなければ逃していたであろう収入を逃さずに済んだということです。

「リフォームしたけど家賃は上がらなかった」
「温水洗浄便座に換えたけれど結局家賃は下がった」

よく、そんな風に嘆かれるオーナーさんがいらっしゃいますが、本当はがっかりするのではなく、家賃の維持や入居者の確保が出来たということで、ホッと胸をなで下ろすべきなのかもしれません。

すなわち、以上のようなことについて、ご経験等から身に染みて分かっている多くのオーナーさんにとってみれば、「こんな設備を導入すれば家賃を1万円上げられる!」は、ほとんどマユツバということにもなるわけです。

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この記事を書いた人

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