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マナー違反への苦情をどうする?

入居者さんへの上手な「注意」のしかた(1/3ページ)

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イメージ/123RF

「隣の部屋が夜うるさくて眠れない」と、物件内から苦情! 「おたくのアパートの住人がゴミ出しルールを守らない」と、ご近所さんからクレーム!

どちらも大変悩ましいものです。特に、対応を管理会社に任せられない自主管理オーナーさんにとっては、入居者への苦情が飛び込んでくること、これすなわち難儀な仕事の始まりです。上手な注意のしかたをおさらいしましょう。

注意は全員に

電子メールやSNSが人々の当たり前のコミュニケーション手段となっている昨今ですが、賃貸住宅でのオーナーさんから入居者さんへの連絡は、色々なメリット・デメリット等もあって、いまも紙の手紙が主流です。

それを前提に、ポイントを挙げていきましょう。まず、苦情に対応しての注意は、必ず「入居者さん全員」に対して行います。

なぜなのか?

実は、一定の人物のマナー違反に対して苦情が発生した際、その人物の行動に対し、腹を立てているのは、実際には苦情を訴えた入居者さん一人だけではないことが多いのです。

たとえば、部屋の中で発する騒音であれば、隣室や上下、少なくとも2~4世帯が迷惑を被っていると想定しておくのが無難です。

さらに、ゴミ出しマナーや駐輪場の使い方、共用部分でのポイ捨てなどに対する苦情であればなおさらです。一人が声を上げた時点で、不満はすでに物件中に広がっていると見ておくのがよいでしょう。

そうした、無言の被害者といった人達にも、「オーナーはこの件でちゃんと動いている」と知らせることで、彼らの一応の安心を得ることができるというわけです。

「この物件、住んでいてストレス。出ていっちゃおうか」

そんな判断を避けるためにも、オーナー(あるいは管理会社)がしっかりと仕事をしていることを示すことはとても大切です。

同時に、これにはもうひとつのねらいもあります。それは、次なるトラブルの予防です。だらしない入居者の行動は、えてして他の入居者にもうつってしまいがちです。

「ゴミ出しルールなんて、どうせ守らないヤツがいるんだから真面目にやるだけ損だ。オレもその辺は適当に」と、なりやすいのです。

オーナー等が厳しく対応している様子を入居者さん全員に知らせることによって、そうした「感染」を防ぎます。

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この記事を書いた人

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