共働き夫婦が住宅ローン控除を最大限に受けるための住宅ローンの借り方(1/4ページ)
小島淳一
2017/07/06
共働きの場合、夫婦で住宅ローン控除を受けることはできる?
年々、共働き夫婦が増えています。それに伴い、住宅ローンを夫婦で借りたいという相談が増えてきました。
夫もしくは妻のどちらかひとりで住宅ローンを借りるのではなく、夫婦で住宅ローンを借りることの最大のメリットは、「借入可能額を増やせる」ということでしょう。
また、夫婦で住宅ローンを借りるには複数の方法がありますが、借り方によっては夫婦ふたりで住宅ローン控除を受けることができることもメリットと言えるでしょう。
夫婦で住宅ローン控除を最大限に活用するためには、どのような住宅ローンの借り方をすればいいのでしょうか。
夫婦で住宅ローンを組む方法は3つある
前述した通り、夫婦で住宅ローンを借りるには複数の方法があります。具体的には次の3つの方法があげられます。
(1)夫婦ペアローン型を組む
(2)収入合算をして連帯債務型で住宅ローンを組む
(3)収入合算をして連帯保証型で住宅ローンを組む
それぞれの方法についてご説明する前に、まず収入合算とは何なのかをお話ししておきましょう。
収入合算とは、夫婦の収入を合算した「世帯年収」をもとに住宅ローンを借りるものです。
たとえば、夫の年収が400万円で、妻の年収が300万円であれば、世帯年収を700万円として住宅ローンの借入可能額を計算します。
このように夫婦の収入を合算することで、住宅ローンの借入可能額を増やすことができるのです。
ただし、合算できる金額については、金融機関によって取り扱いが異なります。
夫婦の年収の全額を合算できるとしている金融機関もあれば、どちらかひとりについては年収の2分の1までしか合算できないとしている金融機関もありますので、必ず確認するようにしてください。
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この記事を書いた人
ファイナンシャルプランナー(日本FP協会認定)、相続診断士
1970年生まれ。神奈川県海老名市出身。 早稲田大学商学部を卒業後、93年、「海賊とよばれた男」の出光興産株式会社に入社。特約店経営改善計画からマーケティング・SS現場の増客増販まで一連のガソリンスタンド事業に携わる。福島県山間部での集客イベントでは3日間でガソリン10万ℓを売上、全国優秀店表彰へ導く。 その後、2000年にヘッドハンティングされソニー生命に入社。社内表彰やMDRTに連続入会、営業職最高位エグゼクティブライフプランナーに認定される。 現在は、金融機関に属さない独立系FP会社:ライフワーク株式会社の代表として、リスクマネジメントコンサルティングを中心に、各種セミナー講師として活躍中。