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まずはやってみることから始めよう!

壁紙、フロアタイル、クッションフロアの張り替えを「実際の部屋」で練習する(1/4ページ)

内村恵梨内村恵梨

2019/10/17

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DIY教室でなく、職人を育てるのが目的――だから本格的


(写真① 授業風景)

匠アカデミージャパンは、株式会社イマジンプラスという人材派遣会社が運営しています。人材派遣会社が、なぜこのような学校事業を始めたのか。そこには、100年ライフ時代の新しい働き方を追求したい、そして、挑戦し続ける人を応援したいという、想いがあったからです。

コンセプトは、“70〜80年働く時代のセカンドキャリア/複業の提案”。新しい技能や知識、価値観を身に着けていただくための養成学校として開校しました。

AI共生化が急速に進み、働き方も多様化してきた今、時代の変化に合わせられる柔軟な頭を持ち、そして稼げる力をしっかり磨いておくことが大事です。社会人が空いた時間を使って、新しいことを学んだり、逆に人に教えたり、個人で仕事を請け負ったりというスキルシェアリングサービスが急成長しているのも、こういった世の中の流れとして自然なことかと思います。

匠アカデミーは、学校のテーマとして「内装仕上げ」を選びました。それは、人は本来一人ひとりが「つくるチカラ」を持ち、それを楽しむ性質があるから。

技術革新で道具は進化し、材料も扱いやすくなった今、内装工事は決して専門家だけのものではありません。また、インターネットに様々な情報が載るようになったことにより、材料を確保したり、施工法を確認したりすることも容易になりました。

以前、職人の世界は、「背中をみて技を盗む」というのが当たりまえで、下積みに何年もかかり、一人前になるのに10年なんていうのも珍しくありませんでした。そういった熟練職人の技術は、ぜひ継承していくべきものだと思います。ただ、人口減少がすすむなかで、熟練の職人がすべき仕事と、対応できる人を増やし効率化すべき仕事とが、分かれていっていると思うのです。

匠アカデミーは、そこにスポットを当て、「DIYだけどきちんとした知識を持って工事できる人」や、「大家さんだけど退去時の原状回復も自分で行える人」や、「水道設備など他の工事メインの職人だけど、クロス貼りもできる人」など、新たなマルチプレーヤーを社会に増やしていきたいと考えています。

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この記事を書いた人

匠アカデミージャパン 事務局長 (運営:株式会社イマジンネクスト)

匠アカデミージャパンは2016年に開校した内装リノベーションのスクール。 単にDIYのノウハウを教えるスクールではなく「人生100年時代の大人の学び直し」の場として、副業やセカンドキャリア、定年後の生き生きとしたライフスタイルに生かせる技術を身につけることを提唱している。 講習内容は、クロスや床材の張り替えや、賃貸住宅大家さん向けワンルームの原状回復コースなど、まったくの経験のない方に対してDIYを超えた職人の技を伝授。照明プランニングや内装コーディネートのセミナーなども開催中。 http://www.takumi-ac.jp/

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