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日本の不動産を買う韓国人投資家が増加中!(1/3ページ)

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イメージ/123RF

日本の不動産に投資する韓国人が増えています。6月11日付の韓国・中央日報日本語版に転載された、韓国経済新聞のコラムには、投資用物件を取り扱う日本国内の会社のコメントとして、「今年に入り韓国人の問合せが急増している」との声が紹介されています。


また、Newsweek日本版も今月、「日本の不動産を買う韓国の資産家が増えている」との記事をサイトに掲載しています。主な背景となっているのは韓国国内の景気の悪化です。現在、韓国では、一向に先行きの見えない経済状況を不安視する資産家・富裕層が、積極的に海外に目を向けているとのこと。資産防衛の側面から、日本、アメリカ、カナダ、オーストラリアといった、安定した先進国への投資に注目が集まっています。


加えて、不動産投資に不利な税制の施行があったことや、近年、海外への投資をサポートするサービスが韓国国内で充実してきたことが、これらに拍車をかけているようです。


そのため、かつては機関投資家が中心だったこの分野に、個人が次々と参入するようになり、投資額は急増。上記、韓国経済新聞のコラムには、「昨年(2018)の不動産海外直接投資額は前年の34.8%増」との数字が、韓国企画財政部(日本の財務省に相当)による公表値として掲げられています。


なお、これら韓国人投資家による日本の不動産への投資については、前述したとおり、資産防衛的な側面が見られることから、キャピタルゲイン(売却益)ではなく、堅実なインカムゲインが望まれるケースが多いようです。インカムゲインとは運用益、すなわち家賃収入です。


その点、景気の失速に悩むソウルに比べれば、東京や大阪の利回りは現在とても高いということで、彼らは熱い視線を隣国の市場に注いでいます。

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