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心地よい空間作り Step2-§4

ぼんやりとした印象を引き締める「アクセントカラー」の組み合わせ方(1/3ページ)

MieMie

2019/11/17

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ベースカラーとアソートカラーで展開させる「コンセプトカラー」

前回ではStep2-§3では「色彩計画の選択・トーンのコーディネート」についてお話しました。

トーンのコーディネートは、A色とB色の関係性が「同一トーン」「類似トーン」「対照トーン」の3種に分かれていること。色彩計画で最も重要なポイントになる部分はA色のベースカラー(基調色)とB色のアソートカラー(配合色)の関係性にあることを解説してきました。

今回はStep2-§3「色選び④「色彩が与えるイメージとアクセントカラー」についてお話をしたいと思います。

その前に少し前回までのベースカラー(基調色)とアソートカラー(配合色)の関係性をおさらいをしておくと、
A色=ベースカラー(基調色)はB色のアソートカラー(配合色)、C色のアクセントカラーの3色の中で最も広い面積を有します。つまり、地色や背景色と考えると理解しやすく、全体の雰囲気を決定づける役割を担う色が、すなわち、ベースカラーになります。これに対してB色=アソートカラー(配合色)は3色中で2番目に広い面積を有する色ですでに存在しているベースカラーやアクセントカラーに対しての従属色であり、カラーイメージを補いながら、適度な変化を加える役割を担う色となります。いわばアソートカラーはコンセプトカラーの基であるA色を補完し「居心地の良い空間」をつくる“コンセプトカラー”といえるでしょう。

一方、アクセントカラーの役割は違います。そして、このアクセントカラーを何色にするかというのはとても難しいようです。

実際、空間プロデュースのご相談をされるお客様の中には「イメージする色は決まったけれど、どのような空間にしたいのか思いつかない」とおっしゃる方が多くいらしゃいます。

なぜこうなってしまうのか。それはみなさん大好きな色には、わかっているのですが、「コンセプト」がないためにアクセントカラーに迷う、あるいは見つからないのです。コンセプトとは、しっかりと把握される一貫した概念ですが、そう言われると”色に概念はあるの?”そう思われた方もいらっしゃることと思います。

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この記事を書いた人

MIE色彩研究社代表

自由が丘産能短期大学能率課インテリアコーディネーター課程卒業。産業能率大学情報マネジメント学部卒業。東京商工会議所カラーコーディネーター検定試験認定講師。電子機器製造メーカー、産業機械商社に勤めながら、社会人学生として産業心理学を学び、色彩と人間の意識との深い結びつきに共感。さまざまな社会経験を通して、色彩と人の意識に関わる数多くの実証の基、色彩スペシャリストとして事業を展開。東京都中央区銀座のオフィスではこれまでに培ったパーソナルカラー、空間色彩、商品色彩、カラースクール、色彩セミナーなどを個人、法人を問わず全国で行っている。趣味は街散策。

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