連載・トピックス / 不動産投資

防災グッズを入居者さんへのプレゼントに!

オーナーさんにもメリット「大」です

2019/12/18 住まいの大学

文/住まいの大学編集部

画像/123RF

契約更新してくれた入居者さんや、長く物件に住んでくれている入居者さんに、プレゼントを差し上げるオーナーさんがいらっしゃいます。とても素晴らしい配慮です。「こんなオーナーさんのためならば、部屋は丁寧に使わなきゃ」と、一層気を使ってくれる入居者さんも少なくないことでしょう。


こうしたプレゼントの中身ですが、よく耳にするものといえばこんなところでしょうか。


・温水洗浄便座
・モニター付きインターホン
・エアコンのクリーニングなど清掃サービス
・クオカード、商品券など金券


なお、余談ですが、最後の金券については、ただ渡してしまうのではなく一応受領証をもらっておいたほうがよいともいわれています。


その理由は? 税務調査です。

これらへの費用を経費に計上した際、ちゃんとすべてをプレゼントとして入居者さんに差し上げたことを証明できるようにするためです。一部や全部をオーナーがちゃっかり使ってしまっているのでは?と、疑われないようにするため、そうしておきなさいと言う税理士さんもいらっしゃいます。


入居者さんには、その辺の事情を話したうえで、ハンコ、あるいは一筆をいただいておくのが賢明のようです。その一方…


「金券は誰もが歓迎するだろうけれど、ちょっと生々しい」
「私の場合、更新料をいただいているから、お金に対して『お金のようなもの』を返すということになれば、そもそも更新料を値引きしてくれてはどうかという話になってしまう…」


そんな声もあるはずです。そこで、おススメしたいのが「防災グッズ」です。防災グッズであれば、選び方をよほど失敗するでもしなければ、


「温水洗浄便座…モニター付きインターホン…う~ん、僕はそれほど欲しくないな」
「クリーニングサービス?部屋に人が入って来るんですよね。準備が面倒…」


そんな、ありがた迷惑な結果にもならないでしょう。


多くの人が、「準備しとかなきゃ」と普段思いながら、実際に購入し、揃えるには至っていない防災グッズは、いまどき誰もがプレゼントされると一番重宝するもののひとつです。また、防災グッズの中には、入居者さんだけでなく、オーナーさんの危機を救ってくれるものもあるのです。その代表が、


・非常用照明器具
・家具転倒防止器具
・非常用簡易トイレ
・消火器、消火具


この4つです。これらがなぜオーナーさんの危機を救ってくれるのか? 理由は以下のとおりです。まず、非常用照明器具です。


電池式のランタンなど、非常用照明器具があると、停電時、入居者さんはロウソクの使用を避けられます。扱いに慣れていない人が多い昨今、ロウソクは火災の原因となりやすく、とても危険です。2018年に北海道で地震が起き、長時間の停電が発生した際は、消防庁が、「直前の台風21号による停電地域で、少なくとも3件ロウソクが原因と思われる火災が発生している」旨、注意喚起しています。非常用照明器具は、入居者さんの命を火災から守るとともに、物件も守ってくれる頼もしい存在です。


次に、家具転倒防止器具です。家具の転倒による圧死は、地震による死亡原因の多くを占めています。特にワンルームや1Kなどでは、重いタンスや本棚の目の前で寝ている入居者さんも多いはずです。入居者さんの命を守るとともに、物件を災害で人が亡くなった悲しい現場にしないため、備えとなるのが家具転倒防止器具です。


さらに、非常用簡易トイレです。大きな地震のあと、揺れによってトイレの排水管が破損していることがあります。そこで水を流すと、漏れや逆流が起こり、居室や物件内を汚す可能性があるのです。そのため入居者さんに対しては、「大きな地震のあとは、排水管の破損が無く、下水道も機能していることが確認されるまでは、トイレの使用は中止」をあらかじめ呼びかけておく必要があります。その間、使っていただくのが非常用簡易トイレです。


最後に、消火器・消火具です。言うまでもなく、消火器や、エアゾール式消火具などの消火グッズは、災害時に限らず、入居者さんと物件を守ってくれる頼もしい存在です。ただし、サイズの大きなものは、入居者さんが置き場所に困ることも多いはずです。キッチンでの使用や初期消火を想定した小型のものが、プレゼントとしては適当です。


以上、いかがでしょうか。これら4つか、もしくはいずれかを盛り込んだプレゼントを差し上げれば、その分、入居者さんも安心、オーナーも安心です。


もちろん、契約更新へのお礼といった位置づけでなくとも、これらは、余裕があればオーナーさんが入居者さんへお配りしておいてよいものです。その場合、「お礼のプレゼントの方は少しの金券で」としておくと、喜ばれること間違いありません。


なお、4つのグッズのうち、家具転倒防止器具については、入居者さんがお持ちの家具に合わせ、適当な品を選択するのがベターです。


(文/朝倉継道 画像/123RF)

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