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現代の住まいと土間の魅力(1/2ページ)

横山せつこ横山せつこ

2020/01/03

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「中古マンションをリノベーションしたから遊びに来て!」という友人の誘いで、先日お家へ遊びにいきました。美的センスのある友人が、自分でデザインを考えたというのだから相当オシャレなのだろうとは思っていましたが、予想以上の出来栄えです。古民家風カフェを彷彿とさせる室内も素敵でしたが、わたしが「やられた!」と思ったのは、北欧タイルが貼られた玄関の広さ。

「マンションは玄関が狭くてあたりまえ」だと思っていました。限られた面積の中で、お部屋を少しでも広くすればマンションの玄関が狭くなるのは仕方ないことだと…。しかし、あえて玄関を広く大胆に見せるとは粋なデザインです。まるで古民家の土間を彷彿とさせる立派な玄関でした。

1. 土間ってなに?

古民家で見かける土間とは、屋内ですが土足で歩けるように作られていて、あえて床を張っていない場所のことです。玄関の扉をあけると、地面と同じ高さで広々とした土間が広がります。そこで履物を脱ぎます。そして一段高くなっている廊下や居間に上がり、お家にお邪魔するのです。土間は、モルタルやタイル張りで仕上げたものもあれば、土を固めたものなど様々です。

2. 土間の歴史

土間はかつて、台所や作業場として利用されてきました。水桶や竃(かまど)が設置されていて、女性はそこで調理や洗濯などの家事を行いました。江戸時代のドラマや映画などをみるとよくわかりますが、土間は家の北側に設置されていることが多く、女性は薄暗く寒い空間で一生懸命に家事をしたのです。掃除がしやすい土間で家事を行うというのは理にかなっていたのかもしれません。また、土間は農作業の道具や収穫物を保管するためのスペースとしても使われていました。

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この記事を書いた人

イラストレーター、ライター

日常のなかのちょっとした雑学をイラストを交えて解説します!

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