連載・トピックス / 不動産投資

サラリーマンから不動産投資家へ

『満室経営で資産10億円を目指す 田中式“エターナル投資術”』 田中宏貴 著

2020/01/21 住まいの大学

文/住まいの大学編集部

本著はサラリーマンと不動産投資の活動を兼業し、40代で不安なくセミリタイアした田中宏貴氏の大家術を網羅したもの。不動産投資のきっかけは、サラリーマンとして自分の将来に夢が描けなかったためという。今、この瞬間にもサラリーマンという立場に不安定さを感じている読者も多いのではないだろうか。

著者もサラリーマン時代は上司からの理不尽な指示、人間関係の難しさ、日々起きるトラブルなどに振り回される状況のなか、かつては「定年退職まで勤めるものだ」と思っていたものが、「自分の道は自分の足で歩けるようにならなくては…」と決意。当時使っていた手帳に「45歳までに会社を辞めて自分の時間を取り戻す」と目標を記したそう。そんな著者がたくさんの失敗を繰り返し、学び、挑戦し続けた努力の1冊。


第1章から3章までは、著者が所有する13棟を購入したときの状況を分かりやすく書いている。サラリーマン投資家は融資を受けての購入がほとんど。物件の選び方や融資の話、購入する前の注意点など参考になる。

第4章からはじまる「田中式エターナル投資術」。その中でも第5章の「チーム作り編」が興味深い。不動産投資は一人でするものではなく、チーム作りが大事と主張する著者。法的な問題なら弁護士、リフォームの問題ならリフォーム会社、管理の問題なら管理会社というように、物件を買うときの手続きから修繕などのハード面、客付けやクレームなどのソフト面に至るまで、全方位において何かあったら相談できるような信頼の置ける会社や人を見つける必要があるtと説く。このチームをきちんと作り上げるかどうかで、不動産投資がうまくいくかどうかが決まるという。

そして大家業として一番重要なのが空室対策だ。入居者が付かなければ家賃も入ってこない。著者はその実践内容を第6章「満室への7つの秘訣編」で詳しく記述。管理会社へ任せっきりではなく、大家がやるべきポイントが明確に記されている。もちろん努力は必要だが、入居者の満足度は上がり長期入居が見込め、満室経営が継続するのだろう。

サラリーマンを卒業し不動産投資家を本業としていくくだりの第7章は、ほかの不動産投資本にはないコンテンツであるといえる。会社をスムーズに辞める方法(笑)や、辞めた後に確認しておくべきこと、そして退職後の“取り戻した自分の時間”の有効な使い方などが参考になる。

また、各章のあいだに著者のコラムがあるのが嬉しい。融資についてサラリーマンだからこその注意点や、所有物件での問題発生から解決策まで実体験に基づいた内容となっている。

この本には著者の不動産投資における12年間のノウハウが詰め込まれている。著者が不動産投資を始めたときの目標、「45歳までに会社を辞めて自分の時間を取り戻す」をみごと叶え、現状も拡大、成長し続けている。本書はサラリーマンに向けた不動産投資の本だが、すでに不動産投資を始めている方、興味はあるが未経験の方にも自分の将来を考える指針となるはずだ。

『満室経営で資産10億円を目指す 田中式“エターナル投資術”』
田中宏貴 著
ごま書房新社 刊
1500円(本体価格)+税

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