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50代からの保険選び 3大疾病保険は必要、不要? 決め手はここだ(1/2ページ)

小川 純小川 純

2019/10/23

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イメージ/©︎123RF

50代に入ると、体力が落ちてきたと感じる人が多いという。加えて、年齢を重ねると成人病のリスクが高くなる。なかでも、中高年にとってはがん、脳卒中、心筋梗塞のいわゆる3大疾病はもはや他人事とはいえない。

実際、脳卒中、心筋梗塞の2つは50歳を境に増え、がんは60歳を超えると急激に罹患率が高くなる。こうした特定の病気が発症した際に支払われる保険が「特定疾病保険」だ。

 

保障内容は、病気になった際に一時金としてまとまった金額の保険金が出るものが主流で、大手生保系では保険を使うことなく死亡した際には、同額の保険金が死亡保障として支払われるものもある。また、最近では、3大疾病に加えて、高血圧症、糖尿病、慢性腎不全、肝硬変、慢性膵炎を加えて8大疾病保険というのもある。

そこで迷うのはこうした保険に入っておいたほうがよいかといこと。そして、どんな保険がよいかということだ。

はっきりいってしまうと血圧が高め、自分の親や兄弟、姉妹が心疾患や脳疾患で死亡したなど、どうしても心配だという人以外は、がん保険だけでよい。

「がん登録・統計」年齢階級別死亡率

とくに若いころに入った保険料も数千円のものはそのまま続けておいて吉。その理由は、グラフにあるように60歳をすぎると急激にがんのリスクが高くなるし、3大疾病のなかでも、がん保険は保険金を受け取りやすいのだ。そして、若いころに加入したがん保険は、保険料が安い。

がん保険は、がんと診断されたらまとまった保険金が出る「診断給付」に、入院給付が付くのが一般的。一方、最近は、支払条件がゆるやかになったとはいえ、脳卒中、心筋梗塞の保険金の支払い条件はがん保険に比べて厳しい。

一方、平均入院日数を見ると、65歳以上で心疾患は26日、脳血管疾患で104日と、入院日数で見ても、脳血管疾患は長くなる傾向はあるものの、一般の医療保険である程度はカバーできる。どうしても入院日数が気になるのであれば、一般の医療保険で、3大疾病になると入院に数を伸ばす特約が付けられ保険もあるので、それでカバーすることもできる。むしろ、気になるのは脳血管疾患の発症後の後遺症でこのリハビリや介護にかかる費用だ。

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この記事を書いた人

編集者・ライター

週刊、月刊誌の編集記者、出版社勤務を経てフリーランスに。経済・事件・ビジネス、またファイナンシャルプランナーの知識を生かし、年金や保険など幅広いジャンルで編集ライターとして雑誌などでの執筆活動、出版プロデュースなどを行っている。

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