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インテリアカラーの組み合わせ方2

空間、生活動線、インテリアサイズのバランスの取り方(1/2ページ)

MieMie

2020/01/15

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「コンセプト」「イメージ」をブレさせないために

前回よりインテリアカラーの色彩計画についてのお話をしています。今回はその2回目です。

「居心地の良い空間作り」をするにあたって、インテリアはその部屋や家になかで、住む人の個性やメッセージを担うものにあたります。そのためその人のイメージとリンクするような好みのテイストに仕上げたり、またはシンプルに空間の広さを楽しんでみたりなど、インテリアカラーの色設計は自由に表現できる楽しいステージでもあります。

ただ、そうであるからこそ「コンセプト」であったり「イメージ」というものはブラしていけません。

例えば、幻想的なイメージを求めているのに無機質なスチール素材や、鋭角なデザインのインテリアではミスマッチですよね? では、どうしたらよいか。インテリアの色彩計画の際に知っておきたいポイントを説明していきましょう。

インテリアの色を濃い寒色系(収縮色)にするとインテリア自体の大きさがコンパクトに見えて空間が広く感じ、インテリアの色を暖色系(膨張色)にするとインテリア自体の大きさが大きく感じられて空間が実際より狭く感じるということです。

インテリアの「幅」、「奥行き」、「高さ」には意味がある

前回は“お部屋の広さの採寸”“生活動線の確保”“インテリアのサイズ”についてクローズアップしました。

インテリアのサイズで大切なことは空間に合ったサイズを選ぶことがとても重要というお話を前回しました。当然ですが、インテリアのサイズ次第で、部屋が広くも狭くも見えますし、部屋のイメージ(印象)やテーマにも大きく影響してしまいます。

特に家具はサイズを間違えるとレイアウトが組みにくくなったり、圧迫感を感じることにも繋がります。そのため「生活動線の確保」と同時にテーマやイメージ、に合ったインテリアのサイズ”を選ぶことがポイントになるわけです。

インテリアのサイズは「幅」、「奥行き」、「高さ」がありますが、じつはそれぞれに意味があります。幅は「用途人数」に関係します。具体的にはソファやテーブルは、普段使用される際の人数と、お客様が来た際に最大何人で使用するのかを想定しておきましょう。

ソファについてのシミュレーションをしてみると、2人掛け用のソファの場合、ライフステージによって部屋サイズが大きく異なります。一人暮らし、二人暮らし、家族暮らしなど、それぞれのケースで利用しやすいサイズ感が異なります。

ソファの奥行きサイズは部屋の生活動線に大きく影響します。奥行きが少ない程、生活動線が広く確保できて歩きやすくなりますが、その反面、座面が浅くなるため座り心地が犠牲になります。ゆったりと座りたいのであれば、奥行きのあるソファを選ぶことになります。

また、ソファの高さは部屋の広さの見え方に影響してしまいます。そこで部屋を広く見せたい場合にはロータイプを選び、また、立ったり座ったりを楽にする、機能性重視なら高さのあるソファがお勧めです。特にL字タイプ、コーナータイプを置く場合には、より高さが際立つ為に、部屋が広いケースでもロータイプが良い場合もあります。

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この記事を書いた人

MIE色彩研究社代表

自由が丘産能短期大学能率課インテリアコーディネーター課程卒業。産業能率大学情報マネジメント学部卒業。東京商工会議所カラーコーディネーター検定試験認定講師。電子機器製造メーカー、産業機械商社に勤めながら、社会人学生として産業心理学を学び、色彩と人間の意識との深い結びつきに共感。さまざまな社会経験を通して、色彩と人の意識に関わる数多くの実証の基、色彩スペシャリストとして事業を展開。東京都中央区銀座のオフィスではこれまでに培ったパーソナルカラー、空間色彩、商品色彩、カラースクール、色彩セミナーなどを個人、法人を問わず全国で行っている。趣味は街散策。

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