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家賃は「相場」「競合」「検索条件」を意識して上手に設定!(1/3ページ)

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イメージ/123RF

物件の家賃、すなわち賃料をどう決めるか? その答えは、1に「相場」です。物件のある地域の相場を意識すべきことはいうまでもありません。2に「競合」です。条件の似たライバル物件がどんな賃料で募集しているかを知ることは、こちらの賃料を決める上での重要な鍵です。

そのうえで、3があります。それは「検索」を意識することです。いくらの賃料にすれば、不動産ポータルサイトでの検索の結果、有利なポジションに立ちやすいのか。一刻も早い入居者さん獲得のためには、ぜひ、ひと工夫考えておく必要があります。

キリのよい賃料が有利

まず基本はこれです。サイトの検索条件メニューに合わせた、キリのよい賃料を選んでおくということです。不動産ポータルサイトで賃貸物件を検索する際、通常は誰もが検索条件として、賃料の範囲を指定します。

そこで、2大ポータルサイト「SUUMO」「LIFULL HOME’S」の画面を覗いてみると、指定の基準が5千円単位になっていることがわかります(LIFULL HOME’Sでは10万円以上は1万円単位になります)。

たとえば「7.0万~8.0万」であるとか、「7.5万~8.5万」であるとか、あるいは「下限なし~3.5万」といった範囲の指定が可能となっています。すると、お気づきと思いますが、「7.0万~8.0万」の範囲であれば、検索に上がってくる一番安い物件の賃料は7万円になります。

すなわち、ここでは7万円の物件が、最安値を勝ち取ることになるわけです。または、7万円の物件が複数あれば、最安値に並ぶひとつとなるわけです。一方、7万3千円の物件だとこうは行きません。「7.3万~8.3万」といった指定は、いまのところ出来ないからです。

5千円単位でのキリのよい賃料は、このように一旦は有利に働きます。また、以上のことから、7万1千円であるとか、6万6千円であるとかいった、5千円単位のラインを少し上回るだけの数字も、検索範囲の中の「安値圏」に収まりやすいことがご理解いただけるかと思います。

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この記事を書いた人

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