住まいのノウハウ講義 / リフォーム / リフォームの基礎知識

失敗しないリフォームプランの立て方(1/6)

いつ、どんなリフォームをするか見通しを立てておく

2016/01/25 森田祥範

同じ家に長く暮らしていると、「そろそろリフォームを…」と思い立つタイミングがあります。それは大きく分けて4つのタイミング。あなたのお住まいにとって、これらのタイミングがいつ頃来そうか、いまから見通しを立てておけば安心です。

故障や老朽化した箇所を修理・修繕する

 故障や老朽化などで住まいに何らかの不具合が生じた場合には、早急に修理・修繕しなければなりません。いわば待ったなしのリフォームがこの修理・修繕です。

 たとえば、以下のようなケースが考えられます。

・配管まわりから水漏れがする。
・雨漏りがする。
・雨樋が壊れた。
・ドアや雨戸の立てつけが悪くなった。
・風呂釜がうまく機能しない。
・床がきしむ。
・外壁にヒビを見つけた。
・門扉が錆びている。

 こうした不具合を放置しておくと、腐食など家の傷み具合はさらに進行し、修理に必要なコストも増大します。不具合を見つけたら、信頼できる工務店にすぐに相談してみましょう。

家のライフサイクルに合わせてメンテナンスする

 上で見た修理・修繕は、いわば緊急事態。施工業者をじっくり選んでいる余裕はなく、結果的に不本意なリフォームに終わってしまうケースが多いものです。

 そんな事態に陥らないためには、日頃からきちんと住まいのメンテナンスをしておくこと。長期的なスケジュールを立て、計画的にメンテナンスを行っていれば、「雨漏りするようになった!」などの不測の事態はかなり避けられるものです。

 具体的には、以下のようなメンテナンスが必要でしょう。

・外壁の塗装
・床下の湿気対策と防蟻処理
・コンクリート部分の防水処理
・屋根の塗装と葺き替え

 詳しくは別項で解説しますが、家のメンテナンスについては5年ごとにチェック・見直しすることが基本になります。

人のライフサイクルに合わせてリフォームする

 リフォームは、修理やメンテナンスなど、建物側の都合だけで行なわれるものではありません。家族構成の変化など、住人側の都合で行なうリフォームだってもちろんあります。

 たとえば、以下のようなケースが考えられるでしょう。

・子どもが増えたので子ども部屋を増やす
・思春期を迎えた子どものプライバシー保護のため、子ども部屋を間仕切りする
・高齢の親と同居するため、二世帯住宅にする
・高齢の親を迎えるため、バリアフリー化する
・子どもたちが独立したので、居室数を減らしてLDKを大きくする

 大切なのは、人が住まいに暮らし方を合わせるのではなく、住まいを人の暮らしに合わせるという考え方。家は、「建てたらそれで完成」というわけではなく、住む人に合わせて改善・改良されるべきものなのです。

生活の質を上げるために住まいをグレードアップ

 リフォームというと、不具合を改善するとか、使いにくい家を使いやすくするなど、「マイナスをプラスに変える」というイメージがつきまといます。

 しかし、そればかりがリフォームではありません。より快適で心地よい住環境を手に入れるため、「プラスをさらにプラスにする」リフォームがあってもいいはず。たとえば、住まいをグレードアップする以下のようなリフォームも考えられるでしょう。

・エコ住宅を目指し、屋根にソーラーパネルを設置する
・料理を楽しむため、最新のシステムキッチンを導入する
・リビングルームに床暖房を導入する
・バスタイムを楽しむため、浴室を最新設備に全面改装する
・趣味を充実させるため、防音仕様のピアノ室やオーディオルームをつくる

タイミングはできるだけ合わせる

 いかがでしょう。あなたの住まいのリフォームは、4つのうちのどのタイミングで行なわれそうでしょうか。

 覚えておいていただきたいのは、コストの無駄を省くために、合わせられるタイミングはできるだけ合わせるべきだということ。

 メンテナンスで外壁塗装や屋根塗装を行なう場合、業者さんは足場を組んで作業します。足場の組み立て費用は、一般的な住宅で15〜20万円前後。それだけのお金をかけて足場を組むのですから、足場が必要なリフォームは同じタイミングでやってしまいましょう。

 たとえば、外壁塗装に合わせて、2階の雨戸や雨樋の補修を行なったり、破風や軒天など屋根周りの補修を行なったり。あるいは、屋根にソーラーパネルを取りつけたり。屋根の塗装に合わせて、テレビアンテナの状態をチェックするのもいいですね。

 また、断熱サッシュへの交換や、玄関ドアや勝手口の入替工事なども外壁塗装と併せて行なうとコストロスが少なくキレイに仕上がります。

 とかくお金のかかる住まいのリフォームですが、きちんと計画を立てて行なえば、意外と簡単にコストの節約ができるものです。

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