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ぐっすり眠れる寝具の見つけ方(6)

ぐっすり眠れる、体に合った敷き布団を選ぶには?

2016/02/29 桑田 唯

床の硬さを体に伝えないためのクッションの役割を果たしている敷き布団。硬すぎても柔らかすぎても体に負担がかかってしまいます。ここでは、敷き布団の中綿の素材とその特徴についてご説明するとともに、敷き布団を選ぶときのポイントをご紹介します。

敷き布団のちょうどいい厚みと硬さとは?

 普段何気なく使っている敷き布団。敷き布団はどれを使っても同じだと思っていたりしませんか? 敷き布団は、床の硬さを体に伝えないためのクッションの役割を果たしているのですが、硬すぎても柔らかすぎても体に負担がかかってしまいます。ここでは、ぐっすり眠れる敷き布団の選び方をご紹介します。

 布団は床に直接敷くので、床の硬さを伝えないためにある程度の厚みが必要になってきます。長い間使って、いわゆる「せんべい布団」になってしまうと、お尻や背中が圧迫されて寝心地も悪くなってしまいますよね。新品の布団はたいていしっかりとした厚みがありますが、寝たときに底付き感を感じないかもチェックするようにしましょう。

 また、こちらのベッドのマットレスの選び方( http://sumai-u.com/?p=3638 )でもお伝えしましたが、寝ているときの最適な姿勢は、立っているときと同じように背骨のS字カーブがちゃんとキープされる姿勢といわれています。そのため、厚みがあっても柔らかすぎると、お尻が沈み込んでしまい、腰に負担がかかってしまいます。なので、腰痛がある方は、やや硬めの布団を選ぶのがおすすめです。しかし、硬ければいいというわけではなく、硬すぎるとクッションの役割を果たしません。

 お店で試しに寝ることができる場合は、仰向けになって腰が沈みすぎていないか、浮きすぎていないかをチェックするようにしましょう。腰の下に手がするっと入る場合は腰が浮き過ぎ、手がまったく入らない場合は沈みすぎているといえます。また、寝返りがしやすいかどうかも試してみましょう。

敷き布団の中綿の種類を知っておこう

 敷き布団の中綿で使われているのは、木綿や羊毛などの天然の繊維と、ポリエステルやウレタンなどの化学繊維に分かれます。

【木綿】
 木綿の布団は、日本で昔から使われている布団で、クッション性と保温性が高く、汗や湿気もよく吸ってくれます。へたっても打ち直しができるので、長く使い続けることができます。ただ、放湿性があまりよくないため、湿気がたまってしまいがちなので、こまめに干す必要があります。また、重さがあるので毎日の布団の上げ下ろしが大変という面もあります。

【羊毛】
 羊毛の布団は綿布団よりも柔らかさは劣りますが、弾力性があるので寝返りがうちやすく、保温性・吸湿性も優れています。綿布団と違って湿気を放出しやすいので、扱いやすい布団といえます。ただ、こちらも重さがあるので、毎日の上げ下ろしは少し大変かもしれません。

【合成繊維綿】
 一方、ポリエステルなどの合成繊維の綿の布団は、天然の繊維の布団と比べてとても安価なものが多く、重量も軽いため毎日の上げ下ろしが楽です。また、洗濯しても綿が縮まないので、丸洗いできるという面も見逃せません。また、アレルギー対応の素材もあります。しかし、汗や湿気をほとんど吸収・放出しないというデメリットも…。ポリエステル綿はふとんの中綿に混ぜられている場合が多いので、汗をよくかく場合は、その混合率が高くないかチェックしましょう。

【ウレタン】
 同じ化学繊維でもポリエステルなどの綿ではなく、表面に凸凹がついた高反発のウレタンの布団は最近人気があります。まず表面が凸凹して弾力性があり体圧をうまく分散してくれるため、長く寝ていても体の一部が痛くなるということが起こりにくいのです。腰痛がある方にもよく好まれています。また、ウレタンは発泡性の素材なので、なかに空気の層を含んでおり、天然の繊維と比べると劣りますが、吸湿性・放湿性があります。

「木綿布団」「羊毛布団」の表記に注意

 以上、敷き布団の選び方をご紹介しました。布団はなかなか買い替える機会がないため、慎重に選びたいアイテムですよね。お店で試し寝をする場合は、枕も使ってできる限り長く寝てみましょう。仰向け以外にも、横向けなどにもなってみてくださいね。

 また、「木綿布団」「羊毛布団」と謳われていても、その定義は木綿・羊毛が50パーセント以上であるということ、つまり木綿、羊毛が50パーセント以上であれば「木綿布団」「羊毛布団」と表記できることをおぼえておいてください。当然、100パーセントではなく、化学繊維が混ざっている場合も多いので、素材の組成をよく確認しましょう。

 次回は掛け布団の選び方についてご紹介します。

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