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中古住宅の賢いリフォーム方法(2)

キッチン、バスルーム、トイレなどのリフォーム

2016/01/06 佐藤ゆみ

キッチン、バスルーム、トイレなどはリフォームで使い心地が格段に良くなります。リフォームする際の基本的な考え方と最近のリフォーム事例について解説します。

キッチンのリフォームのポイントは?

 キッチンは、特に設備機器の老朽化が目立ったり、油などで汚れたりしやすいところです。おしゃれで機能的なシステムキッチンや便利な最新設備に変更したくなるものでしょう。

 最近の人気スタイルは、ダイニングに対面してレイアウトする対面式キッチンで、家族やお客様と会話しながら調理や後片づけができます。さらに、食を暮らしの中心に据えたい場合は、アイランド式キッチンがおすすめです。これらは、家族や仲間同士が気軽に調理に参加できる「オープンキッチン」とも呼ばれています。

 反対に、ダイニングやリビングからドアなどで仕切り、見えないようにしたい場合は、「独立型キッチン」が適しています。また、独立型に似ていますが、キッチンとダイニングの間にドアをつけない、「セミオープンキッチン」もあります。

 仕様によって材質や仕上げもさまざまです。カウンターはステンレスか人造大理石か、扉の仕上げ材は樹脂か、木質か、鏡面仕上げかなどによって費用も大きく差が出るところです。

 また一般に家電の寿命は10年前後ともいわれています。ビルトインの食器洗い乾燥機など置き型タイプに比べると見た目のスマートはやはり比べものになりません。一方で、費用もかなり高額となり、交換時には再度、工事費用が必要になります。メリット、デメリットを最初にきちんと理解をした上でプランニングができるよう専門家のアドバイスを受けながら決定していきましょう。

バスルームのリフォーム

 古い物件ほど、バスルームは日の当たらない北側に配置されることが多く、湿気により床・壁はもとより、構造体まで傷めていることがあります。目視して不安があるならリフォーム会社に見てもらいましょう。傷みがある場合は、洗面室・トイレにも影響が出ているかもしれません。水周りは一緒にリフォームすると、手間や費用に無駄が出ないのもメリットです。

 最近のリフォーム事例を見てみると、システムバス(高級志向のユニットバス)を取り入れるケースが一般的です。サイズを従来より5〜10センチ程度広く使えるようになっているものや、出窓を組み込んだものもあります。

ただし、ユニットバスは一体構造なので浴槽だけの交換はできないことが多く、リフォームはユニットまるごとが基本です。各メーカーがさまざまなサイズの、システムに工夫を凝らした商品をそろえているのでカタログをチェックしましょう。ジェットバスや霧状のシャワーなど快適追求パーツのほか、入り口の段差解消や滑りにくい床など、バリアフリーやユニバーサルデザインの考え方が随所に見られます。

 戸建てで新たに現場施工する場合には、システムバスと比べると、工事期間と費用が余計にかかりますが、自由にプランニングできるのがメリットです。既存がシステムバスの場合だと、撤去作業はスムーズですが、タイル張りの現場施工の場合には、床・壁を解体するのに手間がかかり、費用と時間がかかる場合があります。

トイレは設備によって費用が大きく違う

 トイレは、機能や材質の選択の幅が広く、設備機器によって大きく費用が異なります。最近は、内装とセットになったシステムトイレが登場したり、短期間の工事ですむようになっています。

 トイレを広い空間にするためには、洗面所やバスルームなど周囲の水周りと一体化させるのが基本です。配管はいじらず便器や洗面台の向きを変えることで、ひとつの入り口から入る広々としたワンルームスペースをつくることができます。

 またトイレはバリアフリーリフォームを意識しなければならない場所でもあります。最初から車イス対応にする必要はありませんが、扉は開閉のしやすい引き戸がおすすめです。ドアにする場合は、万一、中で人が倒れたときのことを考えて必ず外開きにしましょう。手すりをつけるのが一般的ですが、現時点で不要な場合には、手すり用の下地だけでも壁に入れておくと便利です。

床、壁、天井のリフォーム

 床は汚れやキズが目立ちやすいので、フローリングを張り替えるのが一般的です。既存の床に「重ね張り」する方法と、既存の床をはがす「張り替え」の2種類があります。下地に腐食や床鳴りなどの問題がない場合には、専用フローリングを使って重ね張りができます。既存床を撤去しないので工事費が抑えられ、工事期間も短くすみます。

 一方、下地に問題がある場合は、下地を取り替える必要があるので、床は当然、張り替えになります。また、天然木を製材した無垢材などのフローリングを使いたい場合も重ね張りはできません。

 壁・天井の場合は、通常はリフォーム用のビニールクロスを使います。ビニールクロスをはがすと下地に残るクロスの凸凹をカバーするため、やや厚めになっています。

 また、最近は自然素材を使った壁紙が登場して人気になっています。ナチュラルな風合いと独特の質感が魅力ですが、リフォームに使用するには、下地調整の必要があります。

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