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居室別リフォームのポイント(1/2)

キッチン・浴室・洗面所・トイレのリフォームはこうする

2016/01/25 森田祥範

一口にリフォームといっても、手を加える居室や部位によって、重視すべきポイントは違ってきます。そこでリフォームする際の、押さえておくべきポイントを居室別にまとめてみました。ここではキッチン・浴室・洗面所・トイレについて見ていきます。

キッチンリフォームでは居心地のよさを重視

 キッチンは、形状の違いによっていくつかのタイプがあり、それぞれ使い勝手が異なります。キッチンを主に利用するのは誰か? また、その人がキッチンをどのように使いたいか? によって、その家にふさわしいキッチンのタイプが決まってきます。

 たとえば、「料理が趣味」という奥さまが「凝った料理をじっくりつくりたい」という場合は、ダイニングと壁で仕切られた独立型キッチンがオススメ。「ほかの家事で忙しい」という奥さまが「短時間で効率的に調理したい」という場合には、ダイニングとキッチンと融合させ、調理する奥さまの背後にダイニングテーブルを配したオープンキッチンがオススメです。

「子育て世代」の奥さまが「家族に目を配りながら調理したい」なら対面式キッチン。奥さまとお子さん、あるいは奥さまとご主人が並んでキッチンに立ち、「家族で調理を楽しみたい」場合には、キッチンの周囲を自由に動き回れるアイランド型キッチンがいいでしょう。

 キッチンのリフォームでは、食洗機、生ゴミ処理機、システムキッチンの最新機種に目が奪われがち。しかしリフォームが成功するかどうかは、キッチンをいかに居心地のいい空間にするかにかかっています。

 たとえば、冬の朝や夏の日中でも調理が楽しくできるよう、キッチンの冷暖房はきわめて重要です。立ち仕事の負担を軽くするため床をコルク張りにしたり、洗い物のとき腰が痛くならないようキッチン天板の高さを調整するなど、細かな目配りも必要でしょう。キッチンを快適にするための工夫を、できるだけ数多く積み上げていくことです。

 いま所有している食器や調理器具などのリストをつくって収納量を考えておくことも大切です。後からになると、せっかくのレイアウトが崩れてしまい、完成後の不満につながりますので、注意しましょう。

浴室リフォームのポイントは安全・清潔・快適性

 浴室のリフォームでは安全性、清潔性、快適性がポイントになります。

 安全性を確保するにはまず、洗面所と浴室の段差と温度差をなくすこと。洗面所の暖房には多くの選択肢があるし、浴室の暖房には、天井に設置するカセット型の暖房換気乾燥機が重宝します。

 その他、安全面では、浴室に滑りにくい床材を使うことが大切。浴槽への出入りするとき、浴室内で体勢を変えるときに体を支えられる手すりも、新たに設置しておけば安心です。

 清潔面を考慮して、浴室の壁や天井には掃除しやすい素材を選びましょう。換気しやすい一戸建てでも、カビ対策のために換気扇と乾燥機はいまや必須だとお考えください。

 快適性については、出窓で開放感を演出したり、影が窓に映らないよう窓側に照明をつけるなど、さまざまなアイデアが考えられます。ミストサウナや半身浴用浴槽など、浴室の快適装備は日々進歩しているので、モデルルームをいくつかのぞいてみるのもいいでしょう。

洗面所リフォームはスペースを広めに取る

 洗面所は、実はさまざまな用途に使われる多目的スペースです。文字どおり顔を洗ったり、歯磨きしたり、髪型をセットしたり、女性ならお化粧したり。入浴前の脱衣所でもあり、入浴後に髪を乾かすのもこの場所です。洗濯機もここに設置されることが多く、衣類を洗濯乾燥させる家事室でもあります。

 これだけ多彩な用途に使われる洗面所ですから、家族の多いご家庭では、スペースをできるだけ広く取ることをおすすめします。大人3人がゆったり並んで立てるスペースがあれば、朝の忙しい時間帯での家族のストレスを低減できます。

 ドライヤーと電気ひげそりが複数使えるよう、コンセントを増設することもポイントです。床や壁は水に強い素材を選びましょう。また1カ所だけでスペースが取れない場合は、もう1カ所(2階など)設置するのもいいでしょう。

 洗面所はまた、石けんや各種洗剤、歯磨き、歯ブラシ、化粧品、タオルなどの備品倉庫の役割もあります。収納スペースもたっぷりめに取っておきましょう。冬場のヒートショックを和らげるための、電気ストーブなどの暖房器具を置くスペースも必要です。

トイレリフォームは清潔&快適に

 トイレのリフォームに求められるのは清潔性と快適性でしょう。床材・壁材・便器には汚れのつきにくい素材を選びましょう。トイレットペーパーホルダーとタオル掛けの取りつけ位置は、家族全員の体型を考慮して決めてください。まだ温水洗浄便座を導入していないお宅は、リフォームを機会に導入を検討してみるのもいいでしょう。

 おすすめは、トイレットペーパーなどの収納場所も兼ねて、トイレスペースを広めに取っておくことです。将来、家族の誰かに介護が必要になったとき、トイレが広ければ介助がしやすくなります

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