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シェアハウス生活で注意すべきこと(6)

シェアハウスで「ほどよい距離感」を保つには?

2016/03/28 内野匡裕

居人がいる「シェアハウス」では、家族ではない他人と同じ屋根の下で生活することになります。共同生活を送りながらも、自分のペースで暮らすためにいくつかポイントを押さえておきましょう。

最初の挨拶が肝心

 シェアハウスに転居する場合は、最初にほかの住人に挨拶をしましょう。入居したら、早めに顔と名前を覚えてもらうことがお互いの安心につながります。リビングなど共用スペースで会った人には「新しく◯号室に入居した◯◯です」など積極的に自己紹介すると良いです。

 都心のひとり暮らしでは、新しい部屋に引っ越しても隣の部屋に挨拶をしないこともあるかもしれません。しかしシェアハウスは「同じ空間を使う」という共通項があるため、住む人によって雰囲気も変わってきます。もともとの住人も、どんな人が新しく入って来るのか気になっているものです。内見のときに軽く挨拶をした場合でも、改めて話をしたほうが早く同居人の輪に馴染めるはずです。

 入居したときに、ウェルカムパーティーを開いてくれる場合もありますが、そうした機会を除いては、生活時間が合わずなかなか話すことのない人もいるかもしれません。できるだけ直接話をしたほうがいいですが、ちょっとしたお菓子と挨拶のメモをテーブルに置いておくだけでも、何もしないよりもずっと好印象をもってもらえるはずです。

 話が合いそうな人や、よくリビングで会う人がいれば、その人から情報収集してみるのもいいでしょう。どんな人が住んでいるのか住人のことやシェアハウス生活でのわからないこと、近所の情報などを聞くことができれば、生活もしやすくなるはずです。

 また、それをきっかけに親しくなれれば、その人を介してなかなか顔を合わせることのない住人にも、自分の人となりが伝わることもあるので自分から積極的に交流をはかりましょう。

自分の時間も大切に

「同居人と一緒に楽しい生活を送りたい」「帰ったら誰かがいるあたたかい生活をしたい」と思ってシェアハウスに入居しても、時にはひとりでいたいときもあるはず。気分次第でひとりの時間もみんなとの時間も自由に切り替えて楽しめるのがシェアハウスのいいところです。

 積極的に交流をはかるのはいいことですが、どんなにみんなと仲良くなっても自分だけの空間がないと息が詰まることはあります。人と会いたくない気分のときに「シェアは向いていないのかな……」と悩むより、まずは今ある空間でひとりの時間を持てないか考えてみましょう。

 シェアハウスの個室にはカギがついていることも多いですし、住人同士のコミュニケーションはリビングなど共有スペースが中心になるので、お互いの個室には立ち入らないことがほとんどです。個室=寝る場所ではなく、心地よい空間に仕上げておくことで、いい意味で「心の逃げ場」をつくっておくことができます。

 個室が狭くてなかなかリラックスできないときは、共有スペースに人がいない時間帯を見計らってのんびりするのもいい方法です。シェアする時間とひとりで過ごす時間のバランスを取ることがシェア生活を楽しくするポイントでもあるので、ひとりでいることが悪いと思わず自分のペースを尊重しましょう。

お気に入りのスペースをつくる

 シェアハウスは個人のスペースが限られていて、ひとり暮らし用の賃貸物件よりも部屋の面積などは狭くなるのが普通です。そこで、個室の収納を工夫してできるだけ床面積を広くする、居心地がよくなるよう好みのインテリアを飾るなどして、共用スペース以外でもくつろげるようにすると気持ちにも余裕ができます。

 また、個室以外でもひとりで音楽や読書を楽しめるような「お気に入りの場所」を見つけておくといいかもしれません。ひなたぼっこができる場所や、ひとり掛けのソファ、屋上などを活用すると、みんながいる空間でもひとりの時間を楽しめます。近所に公園やカフェがある場合は、ぶらりと出掛けるのもいいですね。

 積極的に人に話しかけたい気分ではないときも、お気に入りのスペースがあれば個室から出て気分転換をすることができます。毎日、生活をしていれば時には辛いときや、元気がないときもあるのはみんな一緒です。

 同居人がいることをストレスに感じてしまっては、せっかくのシェア生活がもったいないですよね。自分のペースで適度に交流を楽しみ、リラックスできる空間を見つけましょう。

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