住まいのノウハウ講義 / リフォーム / 予算と費用の決め方

リフォーム予算と費用の賢い決め方(10)

トイレのリフォームにはどれくらいの費用がかかるのか

2016/02/05 森田祥範

玄関ドアがその家の「顔」だとすれば、トイレはその家の「素顔」。その家のトイレを見ると、住む人の暮らし方、ゲストのもてなし方や遊び心までわかるともいわれます。そんなトイレのリフォームに、費用はいくらくらいかかるのでしょうか。本項では、その費用について概算します。

温水洗浄便座の設置は10万円以下

 日本を訪れる外国人のほとんどが絶賛するという、日本のトイレ。システムキッチンやユニットバスの進化を歩調を合わせるかのように、同じ水回り設備であるトイレもまた確実な進化を遂げています。

 特に技術革新がめざましいのが、リフォーム用のトイレ関連製品。たとえば、床下排水パイプの位置に合わせてフレキシブルに設置できる便座など、床や排水管の面倒な工事を必要としない製品が増えており、リフォームがより手軽に行なえるようになっています。

 洋式トイレの場合、すでにコンセントが設置されていれば、配管をほとんどいじらずに温水洗浄便座を設置できます。費用は材料費と工事費合わせて10万円以下。ケースによっては5万円以下で取り付けられることもあります。

 室内にコンセントのない洋式トイレの場合は、もう少し工事が大がかりになります。電気配線とコンセントの設置に合わせた壁のクロス工事、床下配管工事と床のクッションフロア工事、さらには配管に合わせてスライドするリフォーム用便器+温水洗浄便座の設置で、合計約25万円(材料費・工事費込み)からになります。

和式から洋式トイレへの改装は40万円から

 和式トイレを洋式に改装する場合は、さらに大がかりな工事が必要になります。古いタンクや便座を撤去処分するだけでなく、給排水管を移設したり、床や壁を補修したり、床の段差部分を解体したり。標準的な便器を使用しても、費用はおよそ40万円(材料費・工事費込み)からになります。

 和式トイレの場合、天井にダクト式換気扇をつけたほうがいいでしょう。その場合の費用は、天井と壁の一部解体、廃材処分費を含め、およそ12万円(材料費・工事費込み)。さらに温水洗浄便座の設置や、収納スペースや手洗いの設置まで含めると、さらに10万円ほどかかるでしょう。

 大がかりなリフォーム工事の際にチェックしておきたいのが、トイレの基礎や土台の状態がどうなっているか。築20年以上の木造一戸建ての場合、床下を開けると排水管から水漏れしていて、基礎や土台で腐食が進んでいるケースもあるからです。問題が見つかった場合はもちろん、その部分の補修が必要。費用は10万円以上かかることもありそうです。

少しだけバリアフリー化してみる

 トイレをリフォームするとき、できれば同じタイミングで行なっておきたいのが、来たるべき老後に備えて、バリアフリー化を少しだけ進めておくこと。

 たとえば、現在の開き戸(ドア)を引き戸に変更しておくと、出入りが格段にしやすくなります。ドアから引き戸への改修費用は、状況やケースによって異なりますが、おおよそ10万円からと思っておいてください。また、現在トイレと廊下で段差があるのであれば、同じタイミングで段差をなくしておきましょう。便座から立ち上がるときにしっかり握れる、頑丈な手すりも付けておけば安心です。

 なお、トイレ用品のメーカー価格は、ここ数年値上がりが続いており、リフォーム費用も以前より高額化する傾向にあります。

 本格的にバリアフリーを考えるのであれば、間に合わせではなく、将来のことも考えたプランも検討しておきましょう。ほとんどの場合、状況がよくなるよりも悪化することの方が多いので、最悪どうするかを考えておく必要がありますね。介護や建築の実務家とのコミニュケーションが最も大切です。

<< 前の記事 次の記事 >>

講師に感想や読みたい記事のリクエストを伝えよう

注目の講師

住まいの大学 書籍のご案内
HOME4U