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金利や手数料はどれくらいお得なのか

ネット銀行で住宅ローンを借りるメリットは?

2016/01/04 小島淳一

ネット銀行の住宅ローンは、一般的な金融機関よりも金利を低く設定していたり、繰り上げ返済の手数料や保証料がかからなかったりします。その一方でデメリットもあるのでよく理解した上で利用しましょう。

金利が低い商品が多い

住宅ローンの借入先にはさまざまなものがありますが、現代ならではといえるもののひとつがネット銀行です。ネット銀行とは名前の通り、インターネット上で利用する銀行で、窓口に行く時間をなかなか取れない人や、近くに金融機関の店舗が少ない人には便利な選択肢でしょう。

インターネットや電話での利用を主としているため、実店舗の数を抑えることでコストを軽減し、その他の一般的な金融機関よりも金利を低く設定している場合が多くあります。また、金利以外でも繰り上げ返済の手数料や保証料がかからないなど、ひと味違ったサービスを提供している場合があります。

こう聞くとメリットばかりのように感じるかもしれませんが、当然、よい点ばかりではありません。まず、ネット銀行での住宅ローンは、「借地権の物件には対応していない」など、対象となる物件に制限がある場合もあります。

そして、なによりもネット銀行の住宅ローンが不動産会社の提携ローンになっているケースはほとんどありません。そのため、提携ローンであれば、不動産会社が代行してくれる書類作成や提出といった手続きも自分で行なう必要があります。また、事務手数料が高めに設定されていることも多いので、よく確認しておきましょう。

ネット銀行のデメリット

ここで、ネット銀行のデメリットとメリットを整理してみましょう。その多くは、店舗と窓口がないことに起因しています。

まずデメリットについてです。
ネット銀行は、他の金融機関と比べて、自分でやらなければならない手続きが増えるのでその分の手間がかかります。そしてコールセンターでの対応はありますが、直接担当者と顔を合わせることは無いか、あったとしても機会は窓口ほど多くありません。都市銀行などの店舗の窓口と比べてしまうと、「相談をしながらプランを練っていく」という過程で不便を感じるかもしれません。

ネット銀行のメリット

次にメリットについてです。
先ほど紹介した通り、場所を問わず24時間申し込みや手続きができますし、コストを削ることで金利や保証料などの諸費用を抑えることができます(キャンペーンなどと関連しているので常にそうというわけではありません)。

住宅ローンで一般的に借りられるほどの金額と期間のローンとなると、わずかな金利の差が、総支払い額に決して小さくない差をつけます。借入額や期間によっては、0.1パーセントの差が数百万円という差になることもめずらしくありません。

長い期間をかけて返済していくのであれば、保証料の負担も大きくなりますから、保証料が不要になることのメリットは決して小さくありません。それに、繰り上げ返済の手数料不要のサービスをしてくれていれば、こまめに繰り上げ返済を行なって将来の負担を軽減しようと思っている人にとってはお得です。

自分で考えて行動できる人におすすめ

ここまでインターネットでの利用を主とした銀行について説明してきましたが、多くの店舗を持つ大手銀行の中にも、インターネットを介した手続きに対応しているところがいくつもあります。そうした大手銀行でも、インターネットを使って手続きをした場合に手数料を引いてくれるサービスをしている場合があります。

ネット銀行を利用したローンを組むのならば、店舗を持つ一般的な銀行を利用した場合と比べて、各種手続きなど自分でしなければいけないことは増えてきます。それは借りる前だけではなく借りた後も同様です。

たとえば金利の変動や、自身の経済環境の変化があった場合、返済プランの変更をしたほうが有利なケースも出てきますが、そうした場合も、変更すべきかどうかも含めて、基本的には自分でプランを考えなければなりません。

たとえば、土地を買って注文住宅を購入するというケースでは、ネット銀行では中間金へのつなぎ融資への対応などはしませんので、この場合、店舗型の金融機関でローンを通して、1~2年経過後にネット銀行へ借り替えるということを考えるとよいでしょう。

住宅ローンは、もちろん自分で考えて判断して組んでいくものです。しかし、その中でもネット銀行は、より能動的に考えて行動できる人に向いている選択肢だといえるでしょう。

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