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目的別リフォームの考え方(1/2)

ペットに快適な環境をつくるリフォームとは?

2016/01/25 森田祥範

ペットブームといわれた状況もすっかり定着して、いまやペットが家族の一員という意識は当たり前のものになっています。リフォームして、愛犬・愛猫と仲良く快適に暮らしたいという人は少なくありません。本項では、ペットの住みやすさを考えたリフォームのポイントをまとめてみました。

ペットと暮らす家では床と壁が重要

 いま飼っている愛犬愛猫と末永く幸せに暮らしたい。リフォームを機にペットを新たな家族として迎え入れたい。そんな、ペットと快適に暮らすためのリフォームは、床と壁がポイントになります。

 犬や猫を室内で飼う場合、床は木質系のフローリングが最適。なぜなら、抜けた毛の掃除がしやすく、ダニなどの害虫も発生しにくいから。

 ただし、注意点が2つあります。注意点その1は、フローリングに使う床材に、水やアンモニアに強いタイプを選ぶこと。万が一ペットが室内でおもらししても、汚れが染み込みにくく、腐食しにくいものを選びましょう。

 注意点その2は、ペットが室内犬だった場合、フローリングに何らかのケアを施すこと。というのも、床が滑りやすいと犬は転倒しやすく、後脚や股関節にも大きな負担がかかるから。そこで、犬が滑らないよう、フローリングにこまめに滑り止めのワックスを塗るか、掃除しにくいのを覚悟で滑り止めカーペットを敷く必要があります。

 後者の場合、カーペットは防臭・防ダニ効果の高いものを選びますが、あくまで消耗品と考え、汚れたら買い換えましょう。カーペットを敷く場合でも、その下のフローリング材が水やアンモニアに強ければ、長期にわたって使用できます。

壁には消臭・脱臭効果の高い素材を

 ペットと暮らす家の壁には、消臭・脱臭効果の高い素材を選びたいもの。内壁の面積は床面積のおよそ2〜2.5倍もありますから(正確にいえば、間取りによって違ってきます)、消臭・脱臭効果の高い素材で壁を塗れば、それだけ大きな効果が期待できるわけです。

 たとえば今日では、「機能性壁材」と呼ばれる高機能壁材が各種登場しています。なかでも、多孔質セラミック製のタイルは湿度を調節する機能に加え、臭いや有害物質を吸着・低減する機能があり、ペットと暮らす住まいに最適です。

 また、昔ながらの自然素材にこだわりたいという人は、珪藻の化石から作られた珪藻土もオススメ。石灰や接着剤と混ぜ、壁塗りの要領でDIYすることも可能です。また、炭を原料にした消臭効果のある塗料も出回っています。さらに、空気清浄器も高機能で電気代も安いものが多数販売されており、利用者の人気も高いです。

コンセントは床から1メートル以上の高さに

 ペットと暮らすリフォームのもうひとつのポイントは電源コンセントの位置です。

 電気コードをペットにかじられると、かじったペットが感電するだけでなく、漏電火災の原因にもなります。多少使いにくくはなりますが、コンセントは床から1メートル以上の高さに設置するほうが安心。

 その他、ペットの落下防止用に階段に柵を設ける、ドアに猫用の出入り口を付ける、網戸は破れないようステンレス鋼にする、などさまざまなアイデアがありますので、一度ペットショップに相談をしてみてはいかがでしょうか。

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