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後悔しない新築マンションの選び方(3/6)

モデルルームを見学する際に気をつけることは?

2016/02/04 秋津智幸

新築マンションは建物が完成する前に販売されるケースがほとんどなのでモデルルームをどのようにチェックするかはとても重要です。ここでは、モデルルームをチェックする際に注意しておきたいことをお伝えします。

モデルルームを見て購入を判断しなければならない

 新築マンションでは、まだ建物が完成する前に販売されることがほとんどで、モデルルームを見学して購入するかどうかを判断しなければなりません。本来なら完成した建物を見て購入したいところですが、完成後まで売れ残っている部屋でもない限り、現実にはそれも叶いません。

 そこで、モデルルームを見学する際に気をつけておくべき点を見ていきましょう。

 モデルルームはその名の通り、「モデル」です。モデルルームを見学したことがある方はわかると思いますが、きれいな家具がきれいに配置され、まったく生活感のない状態を見ることになります。確かに家具など何もない空間では生活しているイメージが膨らみませんし、かえって部屋が広く感じてしまうので、モデルルームの家具はあったほうがイメージはつかめます。

モデルルームの「鏡」には要注意

 そこで注意したいのは、実際に自分が住むときにどの程度の家具が置かれるかというイメージを必ず現地で思い浮かべること。たとえば、キッチンの近くにはゴミを置く場所が必要ですし、各居室にはクローゼットはあるものの実際にはタンスや鏡台、本棚などを配置します。

 こういった現実的な配置をきれいなモデルルームの空間のなかでイメージすることはなかなか大変なのですが、とても重要なことです。また、特にモデルルームの鏡には注意。鏡は映った空間がそのまま奥行に見える効果があるので、狭い物件では多用しています。その効果に騙されないようにすることもポイントになります。

モデルルームとなる部屋の3つのタイプ

 モデルルームを設定する場合、モデルルームとする部屋の選び方には大きくは次の3つがあります。
(1)おすすめのいちばんいい間取りの部屋をモデルルームとするケース
(2)少々売りにくいと思っている間取りをモデルルームにするケース
(3)最も多い間取りをモデルルームとするケース

 (1)は物件のイメージとして前面に押し出したいと狙いから設定しています。(2)は間取り図だけを見たのでは、イメージしにくい場合、実際に使い勝手が少々悪い場合に、モデルルームにすることで、目で見られる安心感から申し込みが入りやすくなる効果を期待しています。

 そして、(3)は戸数が多いことから(2)同様、目で見られるという安心感からできるだけ申込みが入りやすくなるようにモデルルームとします。このあたりを意識してモデルルームを見学できると判断が狂いにくくなります。

 また、モデルルームには残念ながら共用部にあたる、エントランス、ごみ置き場、駐車場、自転車置場、階段などを目で確認することができません。これら部分はすべてパンフレットに記載されている図面や重要事項説明にあたる説明の文字でしか確認できないものです。

 モデルルームを見て部屋ばかり「いいな」と思っても、実際には自転車置場が狭くて後々不便だったり、部屋の位置と機械式駐車場の位置が近くて、入居後その動作音に悩まされたりといったことが起こりえます。共用部分そのものはどういったものか、共用部分で音を発するところと部屋の位置関係は大丈夫かなどにも注意を向けておきましょう。

現地確認を忘れずに

 もうひとつ、意外と見忘れている方が多いのが、現地確認です。モデルルームが建築中のマンションの敷地内にある場合は、見忘れるということは少ないのですが、モデルルームと現地が離れているとうっかり現地を見忘れて帰って来てしまう人もいます。

 現地確認の際には、実際に物件の周辺を歩き、音や臭気を出す工場などが隣接していないか、車の騒音などはないか、特に車が通りやすい大きな通りに面していなくても裏道になっていないかなど周辺を見ることを忘れてはいけません。またできれば、生活面で必要になってくるスーパーや病院などの位置も実際に確認しておきたいところです。

 モデルルームはある意味では「夢」を見させてくれる場所で、それ自体はいいことですが、入居後には実際に生活する場所であることを意識して見学することが重要です。

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