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失敗しないリフォームの基礎知識(3/5)

見積書確認から工事完了までーリフォームの5つのステップ(2)

2016/01/04 森田祥範

実際のリフォームはどのような手順で進められるのでしょうか。基本的な工程は次のとおり。(1)情報収集〜(2)プラン策定〜(3)資金計画立案〜(4)業者選定と打ち合わせ〜(5)見積書確認〜(6)契約書締結〜(7)リフォーム工事〜(8)工事完了後の確認。各工程の注意点は別項で解説しますが、ここでは全体の基本的な流れを理解していただくため、まずは(5)から(8 )までを解説します。

ステップ5 見積書の確認

 複数の工務店やリフォーム業者と打ち合わせした後は、相見積もりを取ってみましょう。

 見積書を受け取る際のポイントは、担当者に必ず自宅まで来てもらって、工事箇所を指さし確認しながら説明してもらうこと。見積書にある長さや面積が実態に即しているか、その都度メジャーで測ってみることをオススメします。

 ポイントは、業者が納得のいく説明をしてくれるかどうか。単に工事費の安い業者を選ぶのではなく、その担当者が信用できるかどうかを慎重に見極めましょう。そのうえで、見積金額は予算の範囲内か、工事の内容は自分たちの意に添ったものなのかをチェックしましょう。

 見積書を郵送で送りつけてきたり、現場での立ち会いを面倒くさがるような業者は、実際のリフォーム工事においても、親身になってくれないと考えるべきです。

ステップ6 契約書の確認

 リフォームの施工業者を選び、最終的な見積書を確認したら、いよいよリフォーム契約を取り交わします。

 リフォーム工事請負契約書を渡されたら、署名・捺印する前に以下のポイントをチェックしましょう。

(1)工期の期日が的確に書かれているか。
(2)工事内容が正確で具体的に書かれているか。
(3)工事請負代金や消費税が的確に書かれているか。
(4)支払い期日が適正に書かれているか。
(5)近隣からのクレーム対策について留意されているか。
(6)見積内容に含まれない別途工事の項目は必ず確認すること。
(7)追加工事について予測されるものは金額の確認を必ずしておく。

 また、どんなに小さな工事であっても、図面(実施設計図)は必ずつくってもらいましょう。図面があれば、工事終了後に不具合が見つかった場合でも、業者の責任を明確化するなど、善後策を講じやすくなります。またメーカー商品であれば仕様書、図面を事前にもらって発注内容と間違いがないか確認しておきましょう。意外とミスがあったりします。受注生産商品の変更は納期もかかるので特に注意が必要です。

ステップ7 リフォーム工事

 リフォーム契約締結後、リフォーム工事が始まります。ここでのポイントは、その家に暮らしながらのリフォームが可能かどうか。

 暮らしながらのリフォームは、騒音・振動・異臭・埃が気になったり、出入りする職人さんに気を遣ったり、住人にとってはストレスがたまりがち。生活リズムの変化から体調を崩す恐れもあります。そのため、工期が2週間以上かかる大規模なリフォーム工事の場合は、別の場所に仮住まいしたほうが心身ともに快適に過ごせるでしょう。

 別の場所に仮住まいする場合も、現場にはこまめに顔を出し、職人さんたちに声がけすることで、職人さんたちもより親身に施工してくれるようになります。

 現場で不安に思ったことは、職人さんに直接聞いてみること。それで納得できなければ、契約に立ち会った担当者に連絡してみましょう。

 なお、リフォームの現場に立ち会っていると、「ここも直してほしい」など追加発注したくなるケースも出てきます。その場合は職人さんに直接依頼するのではなく、工務店を通してきちんと見積を取ったうえで追加工事を依頼すること。職人さんとの口約束で話を進めると、後々トラブルに発展しやすいのです。

 また、工事が始まる1週間前までには、近隣住民の人たちに工事のご挨拶をしておきましょう。りフォーム工事では、騒音や振動で近隣の人たちにもご迷惑をおかけすることになります。業者任せにするのではなく、施主みずからきちんと挨拶して誠意を示すことが大切です。

 挨拶する範囲は、一戸建ての場合は向こう三軒両隣と裏側の3軒の計8軒、マンションの場合は両隣とその上下階の計8軒がいちおうの目安になります。町内会やマンション管理組合があれば、その長にご挨拶しておくと、何かトラブルが発生した場合でも事態が収拾しやすくなります。

ステップ8 工事完了後の確認

 工事が完了したら、当初のプランどおりに施工されたかどうか、工務店担当者とともに現場でチェックしましょう。不具合が見つかった場合、簡単に手直しできるようであれば、代金支払い前に直してもらいましょう。

 また、将来的に不具合が発生した場合の連絡先も確認しておきたいものです。それぞれの工事部位の施工責任者やメーカー名などの連絡先は必ずリストにしてもらいましょう。

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