住まいのノウハウ講義 / リフォーム / 工事の際の注意点

工事の進め方と注意点(1)

リフォーム工事を開始する前に確認しておくべきこと

2016/03/21 森田祥範

住宅の新築工事と違って、リフォーム工事は一般的に、住人がその家に暮らしたままの状態で行なわれます。そのため、工事に関連するちょっとしたことが、その家で暮らす人のストレスになることも…。工事期間中も住人が快適に過ごせるよう、事前に確認しておきたいことをまとめました。

工程を工事前に確認する

 リフォームは多くの場合、住人がその家に住み続けながらの工事になります。そこで、リフォーム工事の前に確認しておきたいのが、リフォーム工事全体の工程です。

 たとえば、キッチン改装工事であれば、以下のような工事が順を追って、あるいは同時並行的に進められます。

・旧キッチンの解体工事
・床や壁などの木工事
・システムキッチン設置工事
・クロスなどの内装工事
・木部を塗装する塗装工事
・食洗機やIHクッキングヒーターの取付や配線を行う電気工事
・ガス管を配管し調整するガス工事
・給排水管の設置し調整する水道工事

 これらの工事に全体で10日間かかるとして、では、そのうち実際にキッチンが使えなくなるのは何日目から何日目なのでしょうか。あるいは。電気、ガス、水道が一時的に止められるとすれば、それは何日目の何時頃なのでしょうか。

 こうした工事情報を事前に知らされていないと、その家の住人は生活のスケジュールが立てられません。キッチンの使えない日があるのであれば、その日の家族の食事は、外食やデリバリーなど何らかの方法で調達しなければならなくなります。また、長時間にわたってトイレも使えなくなるのであれば、家族全員、外出していたほうがいいかもしれません。

 こうした工程を確認するには、工程表が必要になります。リフォーム業者は工事前に工程表をかならず作成しているので、そのコピーを一部もらっておきましょう。そのうえで、実生活に支障の出そうな工程を説明してもらい、「3/1〜3/3キッチン使用不可」「3/5午後、30分ほど停電」など、重要事項を書き込んでおくことをオススメします。

 ちなみに、その家に住み続けながらのリフォームは、最長2週間が限度と考えましょう。それ以上の期間になると、工事の音が気になったり、職人さんの出入りでプライバシーが守れなかったりして、家族の生活リズムが乱れ、ストレスの原因に。大規模リフォームで工期が2週間以上かかる場合は、別の場所に仮住まいしたほうが賢明です。

 なお、工期はその日の天候によって、多少ずれ込む場合があることを頭に入れておきましょう。

工事時間と休業日を確認する

 リフォーム工事で、日程と並んで重要なのが、工事時間と休業日です。一日の工事は、基本的に午前9時から午後6時ごろまで。日曜日の工事はお休みです。

 注文者(施主)側からすれば、もっと長時間作業して、工期を1日でも短縮してほしいと思うかもしれませんが、午前9時前や午後7時以降に作業をすると、騒音など近隣トラブルのもととなります。

 工事業者や職人さんによっては、朝8時ごろから来る人もいますが、近隣トラブルを避けるためにも、作業時間は事前に確認しておいたほうがいいでしょう。

駐車場所を確認する

 工事業者や職人さんは、工事現場となる注文者(施主)の自宅まで、それぞれ車でやってきます。

 そのため、工事期間中は、自宅周辺に業者の車が多数駐車することになります。近隣の迷惑にならないよう、車をどこに駐車してもらえばいいか、事前に業者側と確認しておきましょう。

 また都市部や周辺都市の場合では、駐車禁止地区が多く設定されていますので、駐車違反にならないように気をつけましょう。周辺のコインパーキングとか有料駐車場の有無も調べておくといいでしょう。

 リフォームの内容によっては、機材や資材運搬用に、大型トラックが到着することもあります。その場合は、どこにトラックを停めて、どういう経路で機材や資材を運び入れるのか、こちらも業者と事前に打ち合わせしておくべきでしょう。

資材置き場を確認する

 リフォーム工事では、大型トラックなどによって運び込まれた工事用資材を、一時的にどこかに保管しておかなければならないケースも出てきます。その場合、資材置き場や廃材の仮置き場(積み込むまでの一時的な置き場)をどこにするのか、業者から事前に確認されることがあります。

 多くの場合、自宅の庭や駐車場があてられますが、資材置き場が確保できない場合、近隣の空いている駐車場などを用意する必要が出てくるかもしれません。

 いずれにしても、実際にリフォーム工事を始めるにあたっては、工事業者と綿密に打ち合わせをしておく必要があるのです。

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