住まいのノウハウ講義 / 買う / 中古住宅の買い方

中古住宅を買うときの基礎知識(2)

ネットや情報誌はどう使う? 優良な中古住宅、中古マンションはどうやって探せばいいのか

2016/01/04 菅 正秀

不動産会社が物件売却の依頼を受けた場合、その物件の情報は、「レインズ」と呼ばれる、不動産物件情報交換のためのネットワークシステムに登録されます。すべての不動産会社で情報を共有するので、どの不動産会社でも取り扱える物件は同じです。レインズは最適な買い主を円滑に見つけられるようにする目的でつくられたものなのです。

REINS(レインズ)とは?

 不動産仲介業は、不動産の情報を顧客に伝達し、仲立ちすることが商売です。しかし、それらの不動産情報をそれぞれの不動産会社が個別に持っていては流通に限りがあります。それでは顧客(売り主・買い主)にとっても不便ですし、健全な業界の発展も望めません。そこで、指定流通機構の制度ができました。

 指定流通機構は、宅地建物取引業法に基づき国土交通大臣が指定した不動産流通機構で、通称「REINS(レインズ)」と呼ばれています。現在、全国に4法人(東日本、中部圏、近畿圏、西日本)が設立されており、それぞれの法人が担当する地域の不動産情報の交換業務等を行なっています。指定流通機構による情報交換を通して、毎年10万件以上の売買が成立しています。

 不動産会社が物件売却の依頼を受けた場合、その物件の情報は、指定流通機構のシステム(不動産物件情報交換のためのコンピューター・ネットワーク・システム「レインズ」)に登録されます。指定流通機構は、登録された情報をほかのすべての不動産会社に提供することで、最適な買い主を探すことができるよう、不動産流通の円滑化を促進しています。

 なお、指定流通機構の不動産情報は、免許業者である不動産会社(宅地建物取引業者)が法的に負っている「守秘義務」を前提として交換されているため、一般には公開されていません。つまり、不動産会社しか見ることができません。

どの不動産会社でも取り扱える物件は同じ

 不動産会社で情報を共有しているということは、基本的にはどの不動産会社に行っても、取扱うことができる物件は同じということです。物件情報のソースは一緒ということは、買い主にどの物件を紹介するのかは、担当営業マンの力量になります。そして、買い主側も、担当営業マンから希望する物件情報を引き出せるようにするのが得策です(「囲い込み」などの実態についてはこちら http://sumai-u.com/?p=2649 )。

 ですから、中古住宅探しで成功するためには、買い主と担当営業マンとが協同で市場から希望の物件を見つけ出さなければなりません。

 買い主の希望に合った物件を探すことよりも、自社に都合のいい物件を売ることを優先する不動産会社も一部にはありますが、一生に一度の買い物をサポートしたいと日々、顧客のために汗をかく営業マンは少なくありません。

 ぜひ、顧客から「希望にピッタリの物件を探してきてくれてありがとう」といわれるのがいちばんの喜びだという営業マンを見つけてください。

ネット検索のメリットと注意点

 実際に物件を探すには、まず住宅情報誌や仲介会社(不動産会社)のホームページを調べてみましょう。物件情報が豊富に載っているので、築年数、間取り、設備の違いによる価格相場を知るのにも便利です。

 特に鉄道の沿線・駅を絞ったり、遠隔地の物件の購入を希望したりする場合は、住宅情報のポータルサイトの利用が便利です。中古専門の検索サイトもあるので、同じエリアの同等の物件と価格を比較してみると資金計画の目安になります。

 また、マンションで特定のデベロッパーが販売した物件を希望する場合は、その会社もしくはその関連会社で、自社の中古物件を紹介していることもあります。デベロッパー名で検索してみましょう。

 すでに購入を希望する地域に住んでいるのなら、新聞の折り込みチラシも有力な情報源になります。近隣の中古物件情報が豊富に出ているはずです。

 ただし、インターネットや情報誌にもデメリットがあります。それは、好条件の物件ほど、情報が公開される前に、直接仲介会社を訪れる顧客に紹介されてしまう点です。一般にインターネットなどへの情報のアップは頻繁に行なわれていないため、どうしても不利になります。公開されたころには、すでに買い手がついてしまっていることもめずらしくありません。

 本当によい物件を見つけたいのなら、希望エリアで営業している仲介会社に問い合わせるのがおすすめです。その地域の物件情報が豊富にあるうえに、買い物や通勤事情、土地計画といった現地情報に詳しいという強みもあります。ぜひ相談してみましょう。

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