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中古住宅の賢いリフォーム方法(4)

中古一戸建てに特有なリフォームとは?

2016/01/06 佐藤ゆみ

ここでは、玄関周りやベランダ、外観など戸建て特有のリフォームと耐震改修について解説します。間取りを変えたい場合は、建物の構造によってできることできないことがあるのでまずは専門家に相談してみましょう。

間取りのリフォーム

 戸建てのリフォームの希望として多いのが、「2部屋をひとつにして大きなリビングにしたい」というような間取り変更です。しかし、住宅の構造によっては耐久性の面から柱や壁の取り外しが大きく制限されることがあるので注意が必要です。まず建物の構造と、どのようなリフォームができるかを知ることが大切です。プランづくりから専門家に相談することをおすすめします。

玄関周りのリフォーム

 玄関ドアや、玄関までのアプローチ、門扉などをリフォームすることで、住まいの印象はぐっとよくなります。玄関ドアのリフォーム工事は、古い枠の上から新しい枠をかぶせ、新しいドアを取りつけるもので、半日~1日で終わります。断熱性を上げたい場合には、断熱ドアに変更してもいいでしょう。

 また、玄関周辺では、たとえばアプローチの床面と塀を同じタイルやレンガなどでコーディネートすると素敵な統一感が生まれます。最近では味気ないコンクリートブロックの塀を取り壊すことなく、短期間で左官仕上げをして、味わいのある塀につくりあげる技術も登場しています。

 玄関周りのリフォームで注意したいのは、街並みへの配慮です。家族やお客様を温かく迎えると同時に、街並みの表情に一役買う玄関周りにしたいものです。

ベランダ、窓のリフォーム

 デッキや窓のリフォームで、室内空間に広がりを演出することができます。たとえば、リビングの大きな窓の外に、室内の床と同じレベルでウッドデッキを設ければ、気軽に外に出られる空間にできます。広めのデッキに、日よけのパーゴラやオーニングを設置して、テーブルセットを置けばバーベキューを楽しめる場にもなります。また、勝手口の外にウッドデッキを設け、ハーブの鉢植えを並べたりすれば、ちょっとしたキッチンガーデンに早変わりです。

 腰高の窓は、掃き出し窓に替えて開口部を広げると、より開放的になります。庭が狭くウッドデッキがつくれない場合でも、腰高窓を出窓に替えれば、室内に広がりを出すことができます。

外観のリフォーム

 外壁の汚れは築後10年くらいの建物でも気になるものです。その場合、塗り替えか、既存の外壁の上からサイディング(外壁に張る仕上げ用の板材)やタイルを使っての重ね張りを行ないます。

 塗り替える場合は、まず下地調整をして、既存の壁の汚れを落とし、ひび割れや防水箇所を補修。その後、既存の外壁材に合った塗料で塗装を施します。外壁そのものを替えるときは、既存の壁の上からサイディングやタイルを重ねて張ることができますが、下地が傷んでいると、きちんと収まらないことがあるので、事前にきちんと点検してもらいます。

 屋根を葺く材質を替えたいときは、下地に問題がなければ重ね葺きができます。重ねる場合はなるべく軽い金属系や化粧スレート(石綿などを使った屋根板材。最近では石綿を使っていないものもある)が一般的です。このときも、屋根材がのる下地板が腐っていないか、専門家に確認してもらいます。腐食が進んでいれば、下地材を替えてから葺き替えます。

耐震のリフォーム

 中古一戸建てに安心して住む前に、耐震性のチェックは必ずしておきたいものです。そのために行うのが「耐震診断」と呼ばれる調査です。

 耐震診断を行なうには、建物・耐震調査の専門家に依頼する。あるいは物件がある市区町村の建築行政部局に問い合わせ、建築士事務所などの専門家を紹介してもらう方法があります。内外装のリフォームを依頼する建築士事務所が決まっていれば相談してもよいでしょう。

 耐震改修が必要な場合の工事費は物件の工法や状態、工事内容により異なりますが、日本建築防災協会によると木造住宅の場合は100万~150万円未満の工事が最も多くなっています。

 しかし、国や地方公共団体による助成制度が設けられており、活用できる条件を満たせば、耐震診断や耐震改修の費用の一部が補助されることもあります。助成制度の内容は、管轄の地方公共団体により異なるので問い合わせてみましょう。また、リフォームと同時に耐震改修を行うと、コストを削減できる傾向があります。

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