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家づくりの設計・見積もり時の注意点(2/11)

住みたい家のイメージを設計者に正確に伝える方法

2016/01/28 山田章人

業者に家の設計をお願いするときには、家族の要望をうまく伝えなければいけません。この要望の伝え方がよくないと、出てくる図面も不本意なものになってしまいます。家族の要望をできる限り反映してもらうためにも、より具体的で明確なイメージを必要になります。

イメージを整理して伝える

 営業マンや設計者に、家族の要望・イメージをうまく汲み取ってもらうこと…これが、家づくりを成功に導く秘訣のひとつです。

 そのイメージの伝え方ですが、打ち合わせの際に思いつくままに伝える方法、事前に箇条書きにしておく方法、設計者に質問をたくさん投げかけてもらう方法などさまざまですが。建て主自身が具体的で明確なイメージを持っていること、そして整理されていることが一番大切です。

 設計者に「自由な発想でお願いします」と丸投げしてしまうのは、「こんなはずでは」といったトラブルになりがちなのでやめたほうがよいでしょう。設計者としても、建て主の家族に喜んでもらってこその設計ですので、家族の要望を共有してもらうことで発想が湧いてくるのです。

 そこで、「家族のライフスタイル」「外観デザインのイメージ」「間取り」「敷地の利用方法」「仕様」「新しい家に持ち込む家具」などをリスト化しておくことをおすすめします。これらをまとめておくことで、設計者も家族の要望がわかりますし、建て主自身もイメージを伝えやすくなります。

具体的なイメージの決定方法

 それでは、どのように家のイメージをしていけばいいかを考えましょう。

 まず外観ですが、家の顔ともいえる部分です。好みのデザインであることはもちろんですが、あまりに目立ちすぎると景観を壊してしまうので、目立つことと街並みに調和することのバランスをとることが理想です。

 また、道路との境目や敷地をどうするかによっても変わってきます。日本庭園風の庭を造るのであれば、外観も和のテイストを取り入れたほうがいいですし、逆にヨーロッパ風のガーデニングをしたいのであれば、外観も洋のテイストでまとめたほうが調和をとれます。最近では箱形の「キューブ」と呼ばれるタイプや、「シンプルモダン」と呼ばれる洗練されたデザインなどが人気を博しているようです。

 屋根に関しては、材質によってかなりコストが変わってくるので、確認しながら進めるほうが良いでしょう。

外観デザインが内観デザインを決める

 内観のデザインは、多くの場合、外観のデザインと連動する形で決まっていきます。とはいえ最近は和室・洋室が混在するのでさまざまなデザインパターンが考えられますが、家族の共有スペースに関しては、外観とテイストを一貫するとバランスがよくなります。

 内観のイメージを決める大きな要素は、壁・床・天井ですが、これらの素材の質・素材が大きく影響します。いま使用している家具を持ち込むことを考慮しながら決めていきましょう。

 自分が抱いているイメージについて、似たようなものがないか探しておくと打ち合わせのときに役に立ちます。インターネット上の画像やチラシなどを印刷・保管しておいて、打ち合わせ時に持参し設計者に見せましょう。

 イメージは言葉では伝わりにくいですし、誤解を生みやすいです。可能な限り、建て主と設計者がイメージを共有できるよう、プリントアウトするかデータを保存して同じものを見ながら話せるようにすることをおすすめします。

これまでのライフスタイルを振り返る

 このようにイメージをどんどん膨らませることで、理想の家づくりに一歩近づくのですが、新しい家を建てられるのもこれまでの生活があったからこそです。

 そこで、このタイミングにこれまでのライフスタイルを振り返ってみましょう。そのまま続けていきたいこと、改善したいこと、将来的に必要になることが見えてくるはずです。それらを念頭に置きながらイメージを膨らませていくと、おのずと新しい家のイメージや具体的な間取りが浮かんできます。

 理想的な生活動線や家具のサイズなども間取りに影響しますので、より具体的なイメージができてきます。それらのイメージを業者にうまく伝えて、理想の家づくりを実現しましょう。

 このような作業が、本当の家づくりだと思います。実際に設計したり、施工したりといったところは人に任せないといけません。どんな家に住みたいのかというイメージを主体的に膨らませ、具体的にしていく作業なくして、営業マンにいわれるままの家づくりをしてしまっては折角の機会がもったいというほかありません。

 多くの人にとっては一生に一度の家づくりです。この貴重な体験はぜひご家族皆さんで体験していただきたいです。

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