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納得できる住まい探しのための3つの視点

住みよい住宅を見つけるためには何を重視すべきか

2016/01/04 秋津智幸

マンションでも一戸建てでも、住宅の購入は一生に一度の大きな買い物です。その人生最大の買い物で失敗しないためには、住宅の「何を重視すべきか」は非常に重要なポイントです。

まず重視すべきは「立地」

新築の家がほしい。
広いリビングのある家がほしい。
カウンターキッチンのある家がほしい。
実家のそばの家がほしい。
などなど

 住宅購入にあたっては、人それぞれ重視するところが異なると思います。住宅は「不動産」ですから、読んで字のごとし「不動(動かない)(資)産」ですから、まず重視すべきは「立地」です。

 極端な話をすれば、間取りや設備はお金を掛ければ、後からでも自分の思うように変更ができます。しかし、立地(場所)は簡単には動かせません。一度購入した住宅(不動産)の場所を移動させるには、買い増すか、買い替えるしかありませんが、そう簡単にできることではありませんから。

 では、その「立地」の選び方ですが、これも人それぞれで一概にはいえません。それでもヒントになるとすれば、やはり勤務先や実家など生活の起点となる場所からの立地を考えます。

 たとえば、夫婦共働きであれば、夫の勤務先と妻の勤務先の中間点を選ぶ、小さな子どもがいる世帯であれば、勤務先に無理なく通え、実家へも比較的容易に行ける立地などのように考えます。

 仮に、勤務先への通勤重視の場合に、勤務先まで30分圏内の立地を希望しているとします。それでも勤務先を起点として、東西南北360°方角がありますから、そこからどこに立地を絞るかだけでも大変です。

予算という制約から考える

 ここで「予算」(物件価格、住宅ローンの返済額など金銭面)という制約から考えます。

 たとえば、東京駅が勤務先だとして、南へ電車で30分と北へ電車で30分の立地では、物件の価格に差が出てきます。北へ30分の方が予算的には安くなる傾向があります。(ピンポイントで一部物件価格が高いこともありますが。)予算が許せば、好きなところを選べますが、無い袖は振れませんから、ある程度「立地」の条件にも制約が生まれます。このように「予算」の制約も考慮して「立地」を絞り込むことが現実的です。

 ここまでで候補のエリアや沿線がある程度決まれば、そこから先は、候補の「街」を実際に訪れ、周辺環境などの雰囲気を感じてから、自分に合った「街」単位の立地を絞り込んでいきましょう。

 ここまで絞り込んでも、「駅から距離」によって、物件価格は意外なほど差がありますので、ここでも「予算」とはにらめっこになります。

次に「築年」「建物の面積」を考える

 ここから登場するのが「築年(建物の古さ)」と「建物の面積(広さ)」です。

 物件価格の大まかな相場は、大体「街」で決まってきますが、それでも最終的な物件価格は、「駅からの距離」「築年」「建物の面積」の相関関係で決まってきます。
 つまり、物件を選ぶ側としてもこの3要素のバランスを見て「予算」範囲内で希望物件を見つけていくことになります。

 たとえば、同じ駅でも徒歩3分、新築、70平方メートル(3LDK)のマンションでは4000万円するとしても、徒歩15分、築15年、70平方メートル(3LDK)なら3000万円という具合です。

 そこで、自分はこの3要素の何を重視するか、優先順位をつけて「予算」に合うように物件を選んでいくことが現実的な方法です。

 家族の人数が多く、「建物の面積(広さ)」は譲れないなら、「駅からの距離」または「築年」(あるいは両方)の条件を少し緩くするなどして予算範囲内の物件を見つけていきます。

 この物件の選び方は、マンション、一戸建てを問わず、実は売買に限らず賃貸住宅を選ぶときにも有効な選び方です。

 ほかにも「間取り」や「設備」など様々な条件がありますが、まずは購入後自分では変更できない、あるいは変更するには大きな費用がかかる条件を優先して物件を決めていくことをおすすめします。

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