住まいのノウハウ講義 / ライフスタイル / シェアハウス

シェアハウスの基礎知識(5)

個性豊かなシェアハウスとタイプとその魅力とは?

2016/02/28 内野匡裕

ひとことにシェアハウスといっても、入居者の数や種類、設備や管理のしかたまで千差万別で、いろいろなタイプがあります。目的や趣味をシェアする「コンセプト型」タイプのシェアハウスも注目を集めています。それぞれの特徴とメリットをまとめました。

小型から大型まで大きさもさまざま

 まず、わかりやすいところで、シェアハウスの大きさから見ていきましょう。シェアハウスの大きさ、たとえば入居者数や広さは、シャアハウスごとに違っていていろいろです。マンションの3LDKを3人でシェアするところもあれば、ビル1棟に数十人で生活するシェアハウスもあります。

 少人数の物件は同じ人と空間を共にすることが多いです。人数が少ない分、ある程度ひとり暮らしに近い部分もある形態といえます。また、入居者同士のコミュニケーションが取りやすいので、そこに魅力を感じて住み始める人が多いようです。家族が暮らすような一軒家をリノベーションしてシェアハウスにしているところもあり、ひとり暮らしでは住めない物件に住めることも魅力のひとつといえます。

 反対に10人以上で住むような中型〜大型物件では、機能や価格面でのメリットを重視する人が多い傾向にあります。シェアハウスごとによって雰囲気は変わりますが、住む人数が多いと入居者同士の関わりはあっさりすることが多いようです。

 ドラマで見るような、コミュニケーションの密なシェアライフを思い描いている人は小型の物件を選ぶのがいいかもしれません。大型物件では入居者が多い分、いろいろな人と出会うことができるとも考えられます。

男女共同か女性専用か

 女性がシェアハウス探しを始めるときに気になるのが「男性がいるかどうか」ではないでしょうか。大人数であれば男女共同の物件が多いようですが、男女共同、女性専用それぞれのよさがあります。統計的には、シェアハウスの男女比はほぼ同じくらいというところが多いようです。

 男女共同の場合は、防犯面などで「男性がいると安心」という意見があります。また、キッチンなどは男女でシェアしながら、女性専用のフロアがあって個室やバス・トイレは女性だけで使用できる物件もあるようです。男の人と一緒に暮らすのは抵抗がある人でも、住み分けができていれば安心できますよね。見られたくない洗濯物は個室に干す、下着に近い格好で共有のスペースを歩かないなど、基本的なことに気をつけることが「お互い気を使わないための気遣い」といえます。

 女性専用のシェアハウスの場合は、同性同士ならではの気楽さや安心感もあります。女性向けのデザイナーズ物件やセキュリティを強化したマンションタイプの物件もあるので、単身者用の物件にはないような設備にメリットを感じて住む人もいるようです。

 また、住人同士の仲がいい場合は、リビングで女子会をすることもできます。ただし、女性同士でもいろいろなタイプの人がいるものです。性別を問わず、シェアする上でお互いの気遣いは必要と考えましょう。

目的や趣味をシェアするタイプ

 いま、注目が集まっているのが目的や趣味をシェアする「コンセプト型」タイプのシェアハウスです。個室と共用のリビング、キッチン、バス・トイレというのがシェアハウスの基本のスタイルですが、それにプラスしてひとり暮らしでは持てないような自分好みの設備がついていたら嬉しいはずです。

 たとえば、アウトドア好きが集まったシェアハウスでは壁の一部がボルダリング用の壁になっていたり、屋上にテントを設置して楽しんだりできるところもあります。

 また、日本にいながら留学と同じ英語環境を体験できる「英語漬けシェアハウス」や、起業家同士が切磋琢磨を楽しむ「起業家シェアハウス」なども生まれています。同じ目的の入居者同士で積極的に交流することでむずかしい目標を達成できたり、趣味をさらに深く楽しんだりすることができます。

 ほかにも「クリエイター支援型」など仕事と住まいが結びついたタイプや、「古民家に暮らす」「家庭菜園つき」など、趣味嗜好が似た人が集まりそうなテーマを掲げたシェアハウス、学習系では「浪人生限定で予備校つきのシェアハウスで1年間とことん勉強するシェアハウス」などもあります。

「ペット好きで集まる」「バイクや自転車用のガレージが持てる」など、ひとり暮らしでは実現がむずしい条件や広いスペースのついた生活もシェアハウスであれば可能になることもあるのです。

 同じ温度感で語り合える仲間が見つかって、住まいという近い距離で会話や体験を楽しめる日常は大変刺激的です。最近はどんどん新しいコンセプトが生まれているので、自分の関心のあるテーマのコンセプトシェアハウスがないか、一度探してみてはいかがでしょうか?

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