住まいのノウハウ講義 / リフォーム / 予算と費用の決め方

リフォーム予算と費用の賢い決め方(6)

壁のリフォーム費用のおおまかな目安は?

2016/01/30 森田祥範

壁は住宅のなかでも比較的目につきやすく、手をつけやすいところ。それだけに、リフォームの候補になりやすい部位のようです。壁のリフォームにはどれくらいの費用がかかるのか、おおまかな金額について解説します。

クロス張り替えは高級タイプで6畳15万円

 壁のリフォームでもっとも手軽に行えるのは、クロス(壁紙)の張り替えです。

 クロスは基本的に、張る部屋によって材質を使い分けます。キッチンなどの汚れやすい部屋には、濡れ拭きで簡単に汚れが拭き取れるビニールクロスがよく使われます。トイレや洗面室など、直接水がかかる部屋には耐水性クロス、居住時間の長いリビング、寝室、子ども部屋には、和紙や葛布(くずふ)など自然素材のクロスがオススメ。

 ちなみに、接着剤に酢酸ビニル系の溶剤を使ったクロスや、可塑剤にフタル酸エステルを使ったクロスは使用厳禁です。酢酸ビニルはシックハウス症候群の原因となるホルムアルデヒドを放出するし、フタル酸エステルは内分泌撹乱物質(環境ホルモン)として働くおそれがあるからです。米糊系の接着剤なら安心です。

 クロス張り替え費用は、ビニールクロスで1mあたり約1000円から(材料費・工事費込み)。耐水性クロスは、15m程度の洗面室でおよそ3万円から(材料費・工事費込み、洗面化粧台の取り付け、取り外しは別途)。

 自然素材のクロスは少し割高になります。材質やデザインによってピンキリですが、材料費だけで1mあたり最低でも2000円から。樹皮を使用した高級クロスであれば、約30㎡(6畳1室分)で15万円以上かかります(材料費・工事費込み)。

 少量のクロス貼り替えは職人さんの手間賃計算になるので、できる限り隣接部位は同時に施工したほうがお得です。たとえば洗面所だけの貼り替えなら、トイレも一緒に施工してもほぼ金額は変わりません。専門家にご相談ください。

 なお、柄物のクロスを使用する場合、広い面積なら大きめの柄、狭い面積なら細かい柄をチョイスするのが基本。また純白に近いものは、年数の経った住宅の他の部位に比べて浮いてしまうため、同時に見える部位は特に注意が必要でしょう。

 リフォームの場合クロスの貼り替えはメートル(m)単位の表示となっています。平方メートル単位の表示の見積書を見たら、その業者さんはリフォーム専門ではなく新築系の会社と判断してください。国産クロス材料はほとんどが90センチメートルモジュールに合わせています。日本建築のモジュール(尺貫法)に合わせてあるのです。

<< 前の記事 次の記事 >>

講師に感想や読みたい記事のリクエストを伝えよう

注目の講師

住まいの大学 書籍のご案内
HOME4U