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居室別リフォームのポイント(2/2)

子ども部屋・玄関・階段のリフォームはこうする

2016/01/25 森田祥範

一口にリフォームといっても、手を加える居室や部位によって、重視すべきポイントは違ってきます。そこでリフォームする際の、押さえておきたいポイントを居室や部位別にまとめてみました。ここでは子ども部屋・玄関・階段について見ていきます。

子ども部屋はできるだけオープンに

 子ども部屋はかつて勉強部屋とも呼ばれ、他の家族から勉強の邪魔をされないよう、家族から隔離され、密室化する傾向にありました。しかし近年、そうした子ども部屋のあり方は見直されてきています。子ども部屋を密室化すると、何時間でもゲームをし続ける子どもや、家族間の人間関係をうまく構築できない子どもになるおそれも。

 そこで注目されているのが、子ども部屋を孤立させない、開かれたオープンな間取りです。玄関から直接子ども部屋に入れる造りではなく、リビングやほかの家族の居室を経由しないと入れない子ども部屋にすれば、家族とのふれあいが密になります。

 また、子ども部屋のドアを一部ガラス張りにしてカーテンをつけたり、子ども部屋との仕切りをドアではなくカーテンやブラインドにする方法や、大型の収納家具等で仕切る方法もあります。そうやって子どものプライバシーを確保しながら、「そこにいる」という気配がお互いになんとなく感じ取れるため、孤立感を払拭できます。

 また、子ども部屋の収納はフレキシブルに、が基本。子どもの服やおもちゃなどの持ち物は年齢ごとに大きく変化します。そこで、最初から細かく分けて収納するのではなく、大型のボックスをいくつか用意し、年齢につれて中身を大きく入れ替える形にするといいでしょう。

 ちなみに、子ども部屋が必要になる期間は10〜25年程度。子どもが独立した後は不要になるので、その後の活用法も視野に入れたリフォームを。たとえば子ども2人の場合、2部屋を壁で仕切るのではなく、撤去が簡単なシステムベッドなどで間仕切りしておくと、将来的に部屋が広く使えることになります。

玄関のキーワードは収納とアイキャッチ

 玄関のリフォームでは、収納とアイキャッチがポイントになるでしょう。

 まずは収納です。靴、傘、スリッパ、さらには家のカギや車のカギなどで、玄関周りはどうしても乱雑になりがち。玄関をすっきり美しく見せるには、靴・傘・小物類などの収納スペースをしっかり確保しておかなければなりません。

 その際、玄関を広く見せるテクニックのひとつが、収納棚などの収納スペースを宙に浮かせて設置すること。三和土(土間)に靴箱などを置かずに、三和土全面を見せるようにすれば、実際以上に玄関が広く感じられるものです。

 また、玄関から入った訪問客が最初に目をやる正面の壁に、ニッチという壁の凹みを設け、そこにちょっとした絵画や置物を飾るのもオススメ。それがアイキャッチとなって訪問客の視線を一点に集めるので、他の見られたくないものの印象を薄めることができます。

 なお、かつては大工事だった玄関ドアの交換も、いまでは驚くほど低コストかつ短時間で手軽にできるようになりました。玄関をリフォームするときは、防犯や断熱効果を上げるためにも、玄関ドアの交換も検討しましょう。その際、玄関網戸を導入すれば、玄関から自然の風が取り込めるようになるため、夏の冷房費が節約でき、環境性能もアップします。

階段リフォームは安全性重視で

 階段のリフォームで重視すべきは、やはり安全性です。

 階段のリフォームは一度解体してつくり直すため、どうしても大がかりな工事になります。どうせリフォームするのであれば、現状より段数を増やして、勾配をできる限りゆるやかにすべきでしょう。家族が高齢化したときのために、階段はゆるやかであるに越したことはありません。また、手すりもつけておけば安心です。

 現状の段数を変えず、見た目だけ美しくリフォームするには、いまの段板の上から別の板を貼りつける方法もあります。近年では、各建材メーカーから多彩な階段部材が発売されていますが、仕上げ材には滑り止め効果の高いものを選びましょう。コルクなどはおすすめです。

 階段が暗い場合は、足下を照らす照明の設置をおすすめしまう。寿命が長くランニングコストの低いLEDの間接照明が使いやすいでしょう。人が通った時だけ点灯する人感センサー付き照明器具も便利です。設置を検討してみてはいかがでしょうか。

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