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失敗しない家づくりの基礎知識(1/10)

注文建築でマイホームが完成するまでの流れと、いい家を建てるために注意すべき点とは?

2016/01/20 山田章人

初めてのマイホームづくりは、夢もたくさん実現できますが、その前に不安がたくさんあるもの。家が完成するまでには、いくつもの道のりを経なければいけません。そこで、家づくりの一般的なスケジュールを把握しておきましょう。

家づくりは急いでよいことはない

長年の夢がかなって実現するマイホームですから、少しでも早く手に入れたいもの。とはいえ、土地選びや住宅メーカー探し、本当にほしい家のイメージづくりなどはじっくり時間をかけて取り組みましょう。

一度工事がスタートしてしまうと、家づくりの主導権は住宅メーカーや建築会社に移ってしまい、建て主ができることは少なくなってしまいます。そこで建て主にとっては、工事が始まるまでが大きな決断ができる時間となります。よりよい家にするためには、この時間に何をすべきかを押さえておかなければなりません。

実際のスケジュール感覚をつかむ

とはいえ、初めてのことなのでスケジュール感がまったくつかめないと思いますので、家づくりにおいて、建て主がいつまでに何をするのかを簡単に紹介しましょう。

(1)資金計画と土地探し
まずはインターネットや情報誌、モデルハウス見学などで情報を収集しながら、資金計画(総費用、自己資金、住宅ローンなど)を立てます。この資金計画をおろそかにすると、後々トラブルになったり、作業が停滞してしまったりするので気をつけましょう。そして土地探しをスタートし、売買契約を結びます。この時手付金として売買代金の何割かを支払うことになります。そして残金の支払いをすると同時に、所有権を移転する手続きを司法書士が行ないます。


(2)住宅の設計
土地が決まったら、住宅の設計です。住宅メーカーや建築家など、設計を依頼する会社・事務所を決め、基本プランを考えてもらうための設計着手金(数万円の場合が多い)を支払います。基本プランの提案を受け、信頼関係を築けそうであれば設計監理契約を結び、支払った着手金を契約金に充当しより細かい設計を進めてもらいます。今後、家が完成するまでのパートナーとなる業者ですので、慎重にことを進めましょう。

土地が決まらないと、設計も検討のための見積もりもできないのは当然ですが、できれば設計者に土地探しのアドバイザーになってもらうのは重要です。


(3)設計と見積もり
具体的な家のイメージを伝え、基本設計・実施設計と進んでいきます。この時、基本設計が終わった時点で基本設計料を支払うことになります。そして、見積もり(総工費・使用する材料のグレードの確認)を確認し、問題がなければ、実際に家を建てるために必要な建築確認申請(依頼したメーカーなり事務所が指定確認検査機関に申請)を行い、確認済証を交付してもらいます。同時に、実施設計料・工事着手金(工事請負金額の4分の1程度)の支払いを行ないます。


(4)工事
そして地鎮祭を執り行ない、工事の着工です。工事中間金(工事請負金額の4分の1程度)の支払いや中間検査を経て、木工事(大工工事)完了のタイミングで工事中間金を支払い、仕上げ工事に進みます。そして、工事完了時に確認申請通りに完了しているかどうか完了検査(確認申請と同様の手順)を行ない、検査済証を交付してもらいます。


(5)引き渡し
最後に、監理者・施工者・建て主立会いのもと竣工検査を行ない引き渡しとなります。引き渡しのタイミングで工事残金を支払い、その後は権利関係の登記を行い終了となります。家の大きさや発注時期などにもよりますが、半年~1年くらいのスパンでスケジュールを進めていきます。

現場は設計通りに工事を進める

このように、一度工事が着工した後は、現場では設計通りに家を完成させていく工程が続きます。ということは、この設計の時点で建て主の要望を反映していなければ、完成形にも反映されないということです。

多くの職人が出入りするタイミングもあれば、加工場での作業がメインとなる時期もあります。監理者は要所で報告をしてくれるはずなので、進捗状況に関する疑問や変更の要望を伝えるようにしましょう。

そして大事なのは、工事が始まった後も建て主が現場に顔を出すことです。建て主が訪ねてくるということは、職人たちにもその期待の大きさが伝わり、仕事に張り合いが出てくるはずです。そうなれば、結果的に良い家が完成するというわけです。

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